「ユーゴスラビア人」の創生を目指したチトーだが、彼の亡き後、国内諸民族間で血を血で洗い、憎しみが憎しみを生む内戦が勃発。あの悲惨さを思うと、こうして書いていても胸の中が真っ黒になるような感覚を覚えるくらいだ。
そして、改めてチトーの苦労と絶妙なバランス感覚がしのばれる。そのチトーにしても、旧ユーゴスラビア国内の評価はさまざまなのだというから、なんとも難しいものだ。
これもチトーのバッジ。晩年の軍服を着た肖像と思われる。彼のフルネームは「JOSIP BROZ TITO(ヨシプ・ブロズ・チトー)」だが、下にあるのが彼のサインである。