徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イギリス 救世軍バッジ

先に紹介した救世軍バッジと全く同様の作りのバッジ。 製作場所や時代も全く同じなのだろう。刻印も同じ。「JINIOR SOLDIER」とあるが、軍の階級のひとつと思われる。青年団、みたいなものだろうか。 救世軍バッジを眺めていて、そんなに詳しく知っているわ…

イギリス 救世軍兵士写真

ちょっと番外編。 救世軍バッジは、なかなか魅力的なものが多くて、私は基本的には宗教関係バッジには比較的関心が低いのだが、これはちょっと例外。 さて、救世軍バッジの紹介とあわせて、この「軍」の人たちの様子を紹介しておこう。 まず始めは1920年…

イギリス 救世軍バッジ

今年のクリスマスは、天皇誕生日と土日が続いて3連休となった。日本各地で例年にない大雪があって大変な状況だが、関東南部はずーっと晴れ続きの12月。連日寒さは厳しいものの、クリスマスイブも晴天となった。 私のクリスマスイブは銀座。 華やかなイル…

北朝鮮 労働勲章(現行版)

先に男女の労働者・農民の労働勲章を紹介したが、こちらが現行版。 なんだか開き直っているとしか思えないデザインでウンザリ気味。 なんであのデザインを廃してしまったかと思うほど、陳腐で面白味に欠ける。

北朝鮮 労働勲章

北朝鮮の勲章は、時代を経るにしたがって粗製濫造がますます悪化の一途をたどっているようだ。 勲章のインフレ状態、といってもいいかもしれない。 古いものには、それなりに魅力的な勲章もあるのだが、どうもひどいものだ。 作りや材質がひどいということば…

ソ連 名誉勲章

まだ私がコレクターになる前の話だ。 初めて手に取って見たソ連の勲章が、この勲章だった。労働者の力強さにあふれたデザインは、私の心を強くつかんだものだった。質感も、厚味で銀製で、ズッシリと重みがあって、それがまた私に強い印象を与えた。 なんだ…

中国 「労働は世界を創造する」バッジ

1949年に成立した中華人民共和国は、共産党が率いる共産主義国家としてスタートした。以来、ソ連からの社会制度や技術を取り入れ、大胆な新国家づくりに邁進してきた。 私が関心を持つのは、全くソ連とは文化的背景を異にする中国が、それをどう消化して…

イギリス 救世軍(The salvation army)バッジ

12月17日から、映画「キング・コング」が公開されたのでさっそく観てきた。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズがおもしろかったので、同じピーター・ジャクソン監督作品ということで関心を持ったからだ。 公開直後なので、あんまりネタバレなことは書…

ドイツ 国家社会主義ドイツ労働者党党員章

十字の話ついでに、やっぱりこれも触れなければならない。 ドイツ・ナチ党の党員バッジである。世界中の政党バッジの中でもっとも有名な党員章かもしれない。 高級党員用と一般党員用があるが、これは一般党員用。大きさは直径約23mm。銅に七宝仕上げだ…

聖ヨハネ騎士団 団長肖像

聖ヨハネ騎士団は、現在ではその正式名称を「ロードスおよびマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会」といいます。 なお、国土なき団体ながら、国家として承認している国は、世界に93か国と実はけっこう多い。 なんで日本が承認しないのか…

イギリス 聖ヨハネ騎士団修道院バッジ

今日はまた聖ヨハネ騎士団の話に戻ります。 白状すると私は塩野七生ファンで、「ローマ人の物語」なんて1巻以来ずっと、ほとんど毎年発売当日に買ってるくらいです。そして、その著書で初めて読んだのが、実は「ロードス島攻防記」でした。 16世紀、勢力…

中華民国 司法部銅質奬章

昨夜は残念ながら仕事で帰りが遅かったのですが、帰ってからはカップ焼きそば食べながらずっと見ていたのが、例の建築設計偽装事件のアネハ証人喚問関連ニュース。 事件の真相や真犯人探しはともかく、当初単純に考えられていた「ごまかしたヤツが悪い」なん…

イギリス? 聖ヨハネ騎士団十字バッジ

十字の話を書いてて思い出したんですが、しばらく前、「キングダム・オブ・ヘブン」という映画を見た。12世紀、十字軍によりキリスト教側の支配下にあったエルサレム。キリスト教側(エルサレルム王国)とそれを取り囲むイスラム側との微妙な関係を描いた…

ハンガリー エスペラントバッジ

以前、ハンガリーのバッジをまとめて入手したときに混ざっていたのがこのバッジです。 一見して、これはっ!と思いました。紛れもなくエスペラントバッジ。 盾型バッジの左側に描かれているのは、ハンガリーのカルパチア山脈?とこの地方でよく見られる複十…

製造地不明 エスペラント(SAT)バッジ

エスペラントバッジの中に、たまに「SAT」の文字の入ったものを見かけることがあります。 ずいぶん前ことですが、なんの略か?と気になった私は、エスペラント辞典を引いてみたのでした。 たぶんこんな略称なんて出てはいないだろう、と思っていたんです…

オーストリア 1936年エスペラント世界大会バッジ(ウィーン)

いきなりわたくしごとで恐縮ですが・・・実は、みなさんもすでによくご存じのとおり(笑)、2007年のエスペラント世界大会は、横浜で開催されます。で、JEI(日本エスペラント学会)のサイトではシンボルマークを募集していたのです。 エスペラントと…

中国 世界紅卍会成立記念バッジ

紅卍会は、1916年に成立したらしいのでそう古い組織ではないが、これはおそらく1930年代のものと思われる。現在の日本にも支部があるらしい。慈善団体として、中国残留日本人の帰国事業を展開してきたという。 名称や理念などから見ても、世界赤十字…

中国 紅十字会団体会員徽章

今日、小さな記事が私の目を引きました。 「国際赤十字締約国会議は8日未明、従来の赤十字とイスラム圏で利用されている赤い3日月(赤新月)に加え、赤い水晶「レッド・クリスタル」(ひし形)を第3のマークとして承認した。十字と3日月は宗教色があると…

モンゴル スヘバートル勲章

テレビニュースで、母国モンゴルに凱旋帰国した朝青龍のニュースをやっていた。 エンフバヤル大統領(ちなみにこの人は、人民革命党の党首)から、勲章を授与されたというので、今のモンゴルではどんな勲章があるのだろうと思わず身を乗り出した。すると、な…

アメリカ 対日戦争勝利記念バッジ

テレビを見ていて思い出したが、明日12月8日は真珠湾攻撃、日本の対米戦争開戦の日なのであった。 せっかくなので、なにか日米戦争関係バッジを・・・と思ったが、適当なものが手元にないのでこれを紹介しよう。 真珠湾攻撃を受けたアメリカは、対日戦争…

中華民国 国民党軍帽章

さて、今日も中国の青天白日章なのだが、戦前のブツであるので、中華民国の名称を使わせてもらう。 これは正真正銘の古いもので、興味深いことに、元々の所有者による由来書きがついている。 「支那軍戦帽記章 昭和十三年九月五日河南省温縣戦闘ノ際捕獲 蒋…

台湾 青天白日バッジ(電飾)

つい先日、友人かもらった台湾のバッジ。恐らく選挙キャンペーンか何かのために作られたものだと思われる。直径は約30mm。青天白日は、中国国民党のシンボル。国父・孫文が採用した意匠である。シンボルマークという点では、実に魅力的だと私はいつも感…

台湾 慈湖謁陵記念バッジ(蒋介石)

昨日、台湾の地方選挙の結果が報じられたが、それによると与党民進党が大敗し、野党国民党が勝利を収めたという。2008年の総統選で、総統の座を国民党が奪回するかどうか注目が集まっている。 さて・・・台湾というのは何というか、冷戦構造の隙間に落ち…

ブルガリア 内務省関連バッジ

デザインからして、ソ連でのKGBみたいな組織の記念バッジと思われる。何でそんなことが言えるのかというと理由は簡単で、槌鎌・下向きの剣、盾、赤旗のデザインはKGBに決まっているからだ。1944年の9月10日は、おそらく創立記念日なのだろう。 …

ブルガリア 国家建設記念?バッジ

たしか、国家建設だか都市建設だかの記念バッジ。数種類ある中のひとつ。交叉したツルハシとシャベルは、建設のシンボルだ。白緑赤ストライプの3色は、国旗にもなっているブルガリアのナショナルカラーである。中央に描かれているのはもちろんディミトロフ…

ブルガリア 反ファシストバッジ

こちらも戦後ブルガリア建国の父、ディミトロフの肖像がついた反ファシスト同盟バッジ。 特に奇をてらったデザインというわけではないし、ツクリも優れているということもないが、配色といいデザインといい、バッジとしてはとても安定感のある良いバッジだ。