徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ヨーロッパ

イタリア? トリノオリンピックのマスコットバッジ(2006年)

今年の夏も自然災害のニュースばかりだった。豪雨、台風、そして地震。 しかし個人的には、全く今年の夏は洗濯物が乾かねえなあ、などとブウブウ言っていたくらいで、いたって平穏そのものであった。 さて、日本のビッグイベントである2020年オリンピックま…

オーストリア メーデーバッジ(1932年)

気がついたらメーデーも過ぎていたけど、1日遅れでメーデーバッジでも紹介しよう。 これまで当ブログでは、1900~1928年にかけてのオーストリア製メーデーバッジを紹介してきた(【既出の関連項目】を参照して欲しい)。 それらのデザインはイデオロギー色…

オーストリア メーデーバッジ(1910年)

自分としてはやっぱり古いバッジを紹介している方が、再発見することもあったりして楽しい。 新年2回目の今日は、20世紀初頭のバッジを紹介しよう。 画像は、1910年製のメーデーバッジ。調べてみたらオーストリア製であった。 「ALTRES INWALIDITAS-WEISEN,…

フランス? JE SUIS CHARLIE(私はシャルリー)バッジ

新年早々、壮絶な事件で幕を上げた2015年。 1月7日、フランスのパリでイスラム過激派による出版社襲撃事件が発生し、12人が殺害された。逃走した犯人たちは後日警官隊と銃撃戦の末、全員が射殺された。 事件後、「JE SUIS CHARLIE(私はシャルリー)」とい…

(幻の)スコットランド国 スコットランド民族党バッジ

ギフトショーについてはまた次回、今日はスコットランド民族党の住民投票キャンペーンバッジを取り上げたい。 今週の国際ニュースでやはり話題をさらったのが、スコットランド独立の是非を問う住民投票であった。スコットランドは300年以上イギリスの一部で…

ユーゴスラビア チトーバッジ(北朝鮮製?)

日本モノが続いたので、たまにはヨーロッパのバッジでも紹介しよう。 ユーゴスラビアの建国の父、チトー大統領のバッジである。以前から気になっていた一枚だ。 チトーは、米ソ冷戦時代にあって、非同盟諸国運動をリードするなど国際的にも影響力を持った。…

フランス 芸術文化勲章授与の詐欺事件 ~売勲詐欺~

ネットのニュースサイトを見ていて、なんじゃこりゃ・・・と思ったのがこの記事。 「西城秀樹に勲章詐欺 市村正親元マネ逮捕」 「歌手の西城秀樹さん(58)が仏政府の芸術文化勲章を受章できると持ちかけ、斡旋(あっせん)料名目で個人事務所の男性マネジャ…

ポルトガル 市民防衛隊

このバッジ、CDTではなく、DCTと読ませるらしい。 「Defesa Civil do Território」の略。直訳すれば領土市民防衛隊とでもなろうか。ポルトガルの独裁政権下時代の組織である。 ポルトガルでは、1933年に成立したサラザール政権が第2次大戦後の冷戦体…

マドリード、イスタンブール、東京。オリンピック招致、それぞれのバッジ

すみませんがこのネタ、もうちょっと続けさせてもらいます。だって他に特にネタがあるわけでもないしね。 それにしても、オリンピックは7年後か。東京オリンピックが開幕する頃、自分は一体どうなっているのだろう、とつい考えてしまった人も多いのではない…

イギリス ジョージ王子バッジ

先月世界を駆けめぐった、イギリスのウィリアム王子の長男誕生のニュース。出産翌日にキャサリン妃が退院したのもスゴイと思ったが、赤ちゃんの体重が3,800gというのにも驚いた。でかいなあ! 日本人の出生時体重は3,000g程度らしいので、それに比べると相…

チェコスロバキア パルチザン記念メダル

長らく私はこれをチェコのパルチザン勲章と思っていたところ、どうも国家の正式な勲章という扱いではなく、記念メダルとするのが適当と思われる。チェコの勲章については詳しく知らないし参考書も持ち合わせていないが、他のを見てみると裏面にシリアルナン…

アルバニア 労働卓越者勲章

これまでこのブログでは、ほとんど日本では関心を持たれていないアルバニアのメダルやバッジをいろいろ紹介してきたところだ。 そして毎度、そのデキの悪さに、あきれたり嘆いたりしている。製作技術が劣っているだけでなく、デザインそのものがもうダメなの…

アルバニア アルバニア労働党第9回党大会バッジ

先日、「ENVEL YNE」というDVDをネットで買った。訳せば「我らのエンヴェル」。アルバニアから送られてきたDVDである。アルバニアの独裁者、エンヴェル・ホッジャが死去した直後を描いた1時間ほどのドキュメンタリー風映画。随所にホッジャの記録映像が挿入…

スウェーデン ノーベル賞メダル

医学生理学賞メダル 平和賞メダル メダルの金型(スウェーデン王立造幣局) iPS細胞の研究でノーベル医学生理学賞を京都大学の山中教授が受賞。ひとしきりこのニュースでメディアは賑わった。このところ少し、日本はノーベル賞づいているなあ。 毎年話題にな…

イギリス ロンドンオリンピック・マスコットバッジ

オリンピックではいろんなバッジ(いわゆるピンバッジ、ピンズ)が製作されるので、にわかコレクターが増殖したりする。もちろん気合いの入った歴戦の古参コレクターもいるわけだが・・・ オリンピックの競技をテレビで見ていると、時折応援席が映し出され、そ…

イギリス 2012ロンドンオリンピックメダル

始まれば始まったで結局見てしまうオリンピック競技・・・イギリスとの8時間の時差のせいで、競技の決勝は深夜になってしまう。しかしまあ、逆にいえば夜更かしさえ覚悟すればだれでも見られるわけで、普段は関心のない競技でも、選手たちの必死の戦いぶりに、…

香港 エリザベス女王即位記念(1953)

イギリスのエリザベス女王が即位60年を迎え、昨日、記念式典が行われた。日本からも天皇皇后が午餐会に招待された。1953年、皇太子時代に女王の即位式にも参列した天皇にとっては、感慨深い訪英であったろう。 今日は、昔中国で買ってきた一品を紹介する。香…

ルーマニア 国境警備有功章(多色七宝)

なんてことのないバッジと言ってしまえばそれまでだが、よくよく見ると・・・うーむ、これはなかなか・・・ ルーマニアのバッジで、銃を携えた兵士の様子からも大体わかるとおり、国境警備関係のモノ。社会主義国に共通して見られる意匠である。下のルーマニア語を…

ベルギー レオポルド1世勲章(ナイト級)

世界の徽章を紹介し、徽章文化を考察しようというのが本来のこのブログの趣旨。でも運営者の私もつい忘れがちで、気がつけば知人から「おまえのブログに出てくるのはコミュニストモノか、コミュニストカントリーばっかり」などと言われてしまうアリサマ。別…

オーストリア メーデーバッジ(1928年)

壮絶な災害報道を連日見聞きしすぎたためか、パーッと遊びに行くのも、デモ行進で労働者の権利を訴えるのも、何となくはばかられる心境になってしまう日本のゴールデンウイークである。 もっとも、私に限って言えば、今日も家でゴロゴロしているうちに夜にな…

イギリス? 救世軍バッジ

東日本大震災と呼称されることとなった今回の災害で、様々な団体が慈善活動を展開している。 社会福祉活動に熱心なことで有名なキリスト教団体の救世軍もそのひとつ。今回も被災地への救援物資を送ったり、地震発生直後には、鉄道停止に伴う帰宅困難者のため…

イギリス? 救世軍創立100周年記念バッジ(1965年)

今週末、さる軍の参謀総長が来日するというニュースを知っているだろうか。何のことかというと、実は救世軍の話。 日本の救世軍全国大会へ出席するためで、このたび参謀総長バリー・スワンソン中将と万国女性部会長スー・スワンソン中将が来日するのである。…

イギリス ジョージ6世戴冠記念バッジ "The Only Illuminated Badge "(1937年)

画像は、1937年イギリス国王ジョージ6世の戴冠記念として作られたバッジ(CORONATION SOUVENIR LITBADGE)である。 1936年に即位したエドワード8世は、周囲の反対を押し切って、人妻であるアメリカ人ウォリス・シンプソンと熱愛。ついには即位1年余りでイ…

アルバニア 書籍「MEDALJET SHQIPRTARE」~「アルバニアのメダル」~

世の中にはけっこう勲章関係の本というのはあって、特にヨーロッパに多い。コレクションの参考書としても役に立つし、眺めていても結構おもしろいのでできるだけ入手するようにしている。 先週、楽しみにしていた本が届いた。「MEDALJET SHQIPRTARE」。 実は…

アルバニア スターリン生誕100周年記念バッジ

今日5月9日は、ロシアの独ソ戦戦勝65周年の記念日。ナチスドイツの侵略によって甚大な被害を被りつつ、一時はモスクワ手前まで攻め込まれながら撃退。逆にドイツになだれ込んだソ連赤軍は、ベルリンを陥落させ、1945年5月9日、ドイツは対ソ無条件降伏に…

ギリシア ギリシア共産党バッジ

ギリシア経済が危機に瀕している。EUは経済支援を決定する一方、ギリシアとしては厳しい歳出削減と増税をせざるを得なくなった。ユーロ圏にとって、爆弾はギリシアだけではない。スペイン、ポルトガルも危ない、というから恐ろしい話だ。 そんな中、アテネ…

オーストリア メーデーバッジ(1900年)

いよいよ今年も残すところわずか。毎年のことながら、あわただしい年の瀬である。引っ越しの混乱がまだ完全に終わってないのだからなおさらだ。 コレクションの方も、今年一年を振り返って、あんなものやこんなもの手に入ったなあ・・・と回想するのだが、実は…

アルバニア 旗勲章

北朝鮮勲章の質の低下ぶりは目を覆うばかりだが、低下する余地もさほどなかったんじゃないかと思うのがアルバニア(人民共和国)の勲章だ。 さすがに、60年代以前とおぼしき作は、新しいモノよりはいくらかはマシに見える。だが、それでも何ともお粗末なツク…

フランス 第2次アヘン戦争記念メダル(1860)

(某カタログ誌より) 最近ニュースでちょっと気になっていたのが、有名オークション会社クリスティーズが先月開いたオークションの話題だ。 イギリスが例によって中国に無理難題をふっかけて引き起こした第2次アヘン戦争。英仏連合軍が北京に侵攻、占拠し…

イギリス イギリス共産党バッジ?

女子高生というのはどういうワケだか、カバンやスポーツバッグにマスコットやバッジをつけたがるが、アレは不思議な習性というべきだろう。 考えてみれば、今に始まったことじゃなく、昔からそうだったような気がするが、ともかくも、男子には無縁の習性であ…