徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカ マオイストバッジ

アメリカにもやっぱり「毛沢東、好き好き!」という人はいるもんなんだなあ・・・と思わせるバッジ。 「我々の時代の最も偉大な革命家 毛沢東記念 1978」。 もっとも、英語版「毛主席語録」(正確には「毛沢東語録」ではなく、「毛主席語録」である)の…

アメリカ 日本名誉通商理事訪米記念バッジ

更に年代は古くなる。「1909年 日本名誉通商理事訪米記念」バッジである。 1909年といえば明治42年。この年、実業家渋沢栄一が、渡米実業団を組織し団長として渡米し、タフト大統領と会見したのだそうだ(渋沢栄一記念財団サイトによる)。断言す…

アメリカ 中国救援キャンペーンバッジ

労組モノばっかりでも面白くないので、目先を変えて少し時代をさかのぼろう。 1937年7月7日の廬溝橋事件を機に、日中戦争が勃発。 中国の社会混乱もあって、4か月で中国を屈服させられる、という軍部主戦派の主張とは裏腹に、戦局は泥沼化。さらに、…

アメリカ 小売店業者組合バッジ

今日は小売店の売り子たちの組合バッジ。1957年11月のもの。 中央の「AFL・CIO」とは、アメリカの堂々組合を束ねる組織の名称。AFL(アメリカ労働総同盟)は、アメリカ社会の工業化に伴い、1886年に成立という歴史ある組織だが、ここから…

アメリカ ビルディングサービス雇用者国際組合バッジ

これもAFL系組合バッジ。 BLDG SERVICE EMPROYEE INTL UNION、ビルディングサービス雇用者国際組合。1921年に成立というから古い組合である。 インターナショナルを象徴する地球儀と、労働者の連帯を表す握手。三角形の枠の中に摩天楼が描かれ、これ…

アメリカ 伐採・製材業労働組合バッジ

こちらもAFL(American Federation of Labor;アメリカ労働総同盟)系の労働組合で、伐採・製材業労働者組合バッジ。1959年製。 大きな丸鋸の中に、製材用の針葉樹、斧、鈎とノコギリを組み合わせ、「A F OF L」を配したデザインは、なにやら呪術的イ…

アメリカ 電力労働者バッジ

「IBEW=電力労働者の国際的兄弟」という名の労働組合のバッジ。「LOCAL B1279」とは地区のナンバーだろうか。1944年1月のもの。 ありふれた小型のカンバッジながら、振り上げた拳(労働者の象徴)から放電するデザインは、どうにもレトロな労働運…

アメリカ ブラック・パンサー党バッジ

アメリカの60年代熱い時代であったことを改めて思う。まあ日本もだけど。 人種差別撤廃を求める黒人運動は、この時期、頂点を極めた。我々が英語の教科書でも習うマーティン・ルーサー・キング牧師は "I have a dream !" と演説し、一方、英語の教科書でな…

アメリカ ゴールドウォーター大統領選挙キャンペーンバッジ

次もアメリカ大統領関係。もっとも今日の落選したヤツだけど。 1964年の大統領選挙。昨日のリチャードニクソンが大統領になったのが1968年。その前の選挙のことである。共和党ベリー・ゴールドウォーターは、暗殺されたジョン・F・ケネディの副大統…

アメリカ PEACE&FRIENDSHIP ニクソン・毛沢東バッジ

南米のバッジコレクションにはあんまり見るべきものがないので、早々に北米大陸に移ろう。これからしばらく、アメリカのバッジを紹介していく。 いわゆるカンバッジが大変多いのがアメリカ製バッジの傾向である。かなり早い段階で安価で大量生産可能なカンバ…

アルゼンチン エビータ・ペロン バッジ

アルゼンチンで、いや南米で最も有名な女性と言ったらこの人じゃないだろうか。 エビータ・ペロン(本名エバ・ペロン)。映画やミュージカルのテーマに描かれた有名人だ。 1939年、田舎の貧しい家庭に生まれながら、持ち前の美貌を生かして女優を目指し…

アルゼンチン サン・マルティン バッジ

キューバまで来たので、今度は南米のバッジを紹介しよう。 「ANO DEL LIBERTAOR GENERAL SAN MALTIN 1950」・・・解放者サン・マルティン将軍、という意味になるだろうか。マルティン将軍が亡くなったのが1850年だから、その100周年記念バッジか マル…

キューバ 「抗戦勝利」バッジ

キューバシリーズはとりあえず今日まで。今回はもう少し古いバッジを紹介する。 中華民国国旗「青天白日満地紅旗」がたなびくバッジは、これも実はキューバのバッジである。旗の周囲には、「1937 1945 VICTORIA 抗戦勝利」の文字が見える。 …

キューバ バティスタ大統領バッジ

まだ続きます、キューバシリーズ。 これも大統領の選挙キャンペーンか何かのバッジと思われるが、バティスタの肖像バッジ。やや太った丸顔にオールバック。精力的な顔立ちが印象的な人物だ(このバッジの肖像はあんまり太っては見えない)。 余談だが、80…

キューバ バティスタ大統領キャンペーンバッジ

さて、キューバのバッジも、ホセ・マルティ→チェ・ゲバラ→フィデル・カストロ・・・ と続いてきた。で、今日は誰かというと、カストロやゲバラ達に打倒された、フルヘンシオ・バティスタ大統領のキャンペーンバッジである。 実は、長い間、このバッジに描か…

キューバ カストロ議長バッジ

ゲバラまできたら、やはりこの人を紹介しないわけにはいかない。フィデル・カストロ国家評議会議長。 若くして革命に準じたゲバラに比べ、国際的人気度は劣るかもしれないが、中南米戦後史は、カストロの存在なくして語れない。 1959年、ゲバラらととも…

キューバ ホセ・マルティ バッジ

中米に飛んだついでに、次はキューバのバッジでも紹介しよう。 キューバ建国の父、ホセ・マルティ(1853~1895)のバッジ。 恐らく生誕100周年記念(1953年)バッジと思われる。 現在でも国家の英雄であり、ハバナの国際空港にも「ホセ・マルティ国際…

ジャマイカ国章バッジ

日本モノばっかりで、ちょっと飽きてきたんで目先を変えます。 そもそも私のバッジコレクションにおいて、日本モノは完全に少数派なんで、それほどおもしろいもんじゃないんです。 さて、今日は美しいジャマイカ国章バッジ。 直径約49mmの堂々たる大きさ…

「神社本庁」バッジ

神社本庁の職員章? 菊花の中心に伊勢神宮の宝鏡というデザイン。裏面には、「神社本庁 純銀」とある。 神社本庁といえば、昨今話題の靖国問題で「A級戦犯の分祀は絶対あり得ない。首相の靖国参拝は絶対続行すべし」などと意気盛んである。 神社本庁ホーム…

「ネール歓迎国民連合」バッジ

インド初代首相、ジャワハワル・ネール(Jawaharlal Nehru)の訪日記念バッジ。 日本とインドの国旗が並んで日印友好ムードを表現するバッジである。 裏面には「1957.10.8」と日付がある。 ネールはインド建国の父と言われるマハトマ・ガンジーとと…

帝国鉄道協会会員章

これまで、当ブログを開設して1週間ほど経過した。これまでの傾向ですでに明らかなとおり、わがバッジ・コレクションは、ほぼ古いものばかりで、しかも政治関係や組織関係のモノが多い。 なお、これからは色んな国のバッジも紹介していきたいが、この傾向は…

「団結・抵抗・統一」バッジ

おそらく、国労関係のバッジだと思われる。 「裏面には、第19回全国団結集会1983.15-16 秋田」とある。 振り上げたこぶしは、もちろん闘う労働者の象徴だ。 「がーんばろうー、突き上げる空に~ くろがねの男の~こぶしがある~ 燃え上がる女の~こぶしが…

国民堅忍章

国民精神総動員中央連盟(造幣局造)作成の「国民堅忍章」。 「国民精神総動員運動」とはなにか。 「国民精神総動員実施要綱」(昭和12年8月24日 閣議決定)によると、その趣旨は、 「挙国一致堅忍不抜ノ精神ヲ以テ現下ノ時局ニ対処スルト共ニ今後持続スベキ…

日本叙勲者協会 叙勲者章

日本叙勲者協会の正体は、ネットで調べたけどよくわからなかった。 バッジ本体自体は、いわゆる国会議員章を思わせる厚みのあるツクリで、13葉の菊花紋の中央に「勲」の1字。脱落防止と装飾を兼ねた飾り紐付き。純銀・金張仕上げのため、手に持つとズッシ…

財団法人東京震災記念事業協会特効章

堂々と中央に「震」の一字をデザインしたバッジ。「東京震災記念事業協会」なる団体の詳細は不明。 関東大震災後の復興に関する記念行事を担当した団体が功績者に送ったバッジであろうか。 1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災は、記録的…

財団法人大日本相撲協会「御免」

このブログも昨日スタートしたばっかりで、別に綿密な計画がある訳じゃなく、思いつきで始めた程度なんだけど、まずはしばらくは「日本モノ」をご紹介していきたいと思います。 そのうち、もっともっとマイナーな国のモノも徐々に紹介していきますので、そち…

「日本炭坑労働組合 1956」組合員章

裏面には「日本炭坑労働組合 1956」。 日本炭坑労働組合は、終戦直後、1950年に結成。最盛期には30万人の組合員を擁したといい、三池争議など数々の重要な戦後労働運動を華々しく飾った。 しかし、エネルギー転換により2002年を最後に、日本から炭…