徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2013-01-01から1年間の記事一覧

日本 警察予備隊江田島教育学校バッジ(1950年)

今年も今日でおしまい。仕事納めからあっという間の大晦日だ。大掃除をばたばたとしている間に、早くもやってきてしまった。今年は9連休もあるというのに、この調子で、気がついたら年末年始の休みなど終わってしまうのだろうなあ。 さて、1年を振り返ると…

中国 中華戒煙節倹総会バッジ(反アヘン運動)

健康や社会への飲酒による害を追放する禁酒同盟のバッジを紹介したばかりだが、かつて中国ではさらに深刻な問題があった。アヘン問題である。 清朝中期、国際貿易の不均衡を是正するため、イギリスなど帝国主義国家は中国へアヘンを輸出。この結果、中国では…

日本 禁酒同盟バッジ

年末は酒を飲む機会が多くなる。私は自分ではまず飲まないので、酒がこの世からなくなったとしてもほとんど困ることはないけれど、好きな人にとっては、人生の楽しみが激減してしまうのだろうなあ。 先日、救世軍のバッジを紹介したところだが、わが国におけ…

日本 救世軍ブラムウェル・ブース大将来日歓迎バッジ

年末といえば恒例の社会鍋。心なしか昔より見かる機会が少なくなってきた気がするが、どうなのだろう。 救世軍は、プロテスタント系のキリスト教団体。しかし、自らの組織を軍になぞらえ、独特の軍事用語が頻出するのがユニークである。 救世軍の最高指導者…

北朝鮮 時事通信「3代世襲のバッジ」??

12月17日、時事通信が発信した北朝鮮の「3代世襲のバッジ」写真。 http://www.jiji.com/jc/p?id=20131217201043-0016340529 内容は、 「17日、北朝鮮と国境を接する中国東北部の丹東で売られていた(左から)故金日成主席、故金正日総書記、金正恩第1書…

中国 毛沢東・林彪バッジ(文化大革命)

失脚が伝えられていた北朝鮮のナンバー2、張成沢(チャン・ソンテク)が先日処刑されたという衝撃的なニュースが飛び込んできた。処刑は今月12日に執行され、機関銃による射殺であったともいう。 北朝鮮メディアでは、張成沢の悪行の数々を暴露、「犬にも劣…

北朝鮮(中国製) 金正恩バッジ

どうも北朝鮮のニュースというのはしばらく聞かなくなった・・・と思うと突然ドドーンと衝撃的なニュースが出てきたりして、振幅が激しい。金正恩に次ぐ権力者として知られていた張成沢が、失脚したという。どうも国内で激しい権力闘争が起きている様子だ。 張…

フランス 芸術文化勲章授与の詐欺事件 ~売勲詐欺~

ネットのニュースサイトを見ていて、なんじゃこりゃ・・・と思ったのがこの記事。 「西城秀樹に勲章詐欺 市村正親元マネ逮捕」 「歌手の西城秀樹さん(58)が仏政府の芸術文化勲章を受章できると持ちかけ、斡旋(あっせん)料名目で個人事務所の男性マネジャ…

日本 「日本徽章業発祥の地」

先日仕事で立ち寄った飯田橋。この駅に降り立つのも久しぶりで、この店まだ残っていたか、あれここ前はなんだったっけ、などと感慨に耽りながら歩いていると。 突然この標柱に出会った。 「日本徽章業 発祥の地」 唐突な出会いに、私は驚いた。こんなところ…

日本 愛知県山林会有功銀章

気がつけばすっかりご無沙汰のブログ更新・・・。別にネタがなかったわけでもなんでもなく、ただ気がついたら今になってしまったというだけなのだが気を取り直して今日はこの一枚だ。 小品ながらなかなかいいなあと思うこの一品。黒塗りの箱には、「愛知県山林…

ポルトガル 市民防衛隊

このバッジ、CDTではなく、DCTと読ませるらしい。 「Defesa Civil do Território」の略。直訳すれば領土市民防衛隊とでもなろうか。ポルトガルの独裁政権下時代の組織である。 ポルトガルでは、1933年に成立したサラザール政権が第2次大戦後の冷戦体…

日本 労働大学・労働大学25周年バッジ

大学、といっても学校教育法に規定された文部省(当時)が所管する一般の大学ではない。 労働大学は、日本社会党左派の党学校として1954年に設立され、その後各地職場での大衆学習運動として発展した。日本社会党は1996年に社会民主党に改名、民主党と分裂し…

エスペラント 第18回(1926年)世界大会バッジ イギリス(エディンバラ)

これまでこのブログでは多くのエスペラント世界大会バッジを紹介してきた。エスペラント世界大会は、現在では世界エスペラント協会(UEA)が主催し、世界の都市で毎年開催されている。 第1回大会は1905年、ブローニュ=シュル=メール(フランス)で開催され…

日本 結核予防国民運動バッジ

先月、結核予防週間のポスターを職場の近くで見かけた。「咳が止まらない」等の症状があったら結核を疑って医療機関に、云々とあった。 私は、もう5年以上前だったか、長く咳が止まらない症状に悩んだことがある。初めは風邪をひいたので咳が残っているだろ…

中国 国慶節・建国10周年記念バッジ(1959年)

中国のバッジが続きますが悪しからず。 なんといっても、今日は中国の国慶節(建国記念日)。「新中国」と言われてきた中国も還暦を過ぎ、、満64歳になったわけだ。来年からは、もう前期高齢者の仲間入りだ。 テレビで北京の様子を映していたが、どうにも大…

中国 天津市労働模範奨章(1959年)

振り返ってみてみると、ずいぶんいろんな中国のバッジ類を紹介してきたような気がしていたが、労働模範章はまだたったの2つしか登場していないことに気がついた。 せっかくなので、他にネタもないことだし、今日はこれでいこう。 画像は、私がまだまだコレ…

中国 淮河治水記念章

先日の台風18号は、初めは大したことなさそうだと思っていたのが日本列島接近に伴って勢力を拡大したのと、東海地方直撃コースをとったことから思わぬ災害を引き起こした。特に近畿北陸地方では大雨による河川氾濫が続出、家屋、農地の被害は甚大なものと…

日本 大阪市議会議員之章

来週は注目の堺市長選挙が行われる。堺市を含む大阪都構想を推進する維新の会は、新人候補者を立て、再選を目指す現職市長との決戦がどうなるか見ものだ。 現状では、現職やや有利との報道もあるが、もしこの選挙で負けたら維新の会の代表である橋本代表=大…

日本 「国威宣揚」バッジ

新しいバッジばかり紹介していると、たまには少し古いバッジも見たくなるというもの。でも特にネタがあるわけじゃないので、今日の一枚は手近に転がっていたコレ。 「国威宣揚」と書かれた、おそらく戦時中に作られたバッジである。日の丸を背景に描かれてい…

マドリード、イスタンブール、東京。オリンピック招致、それぞれのバッジ

すみませんがこのネタ、もうちょっと続けさせてもらいます。だって他に特にネタがあるわけでもないしね。 それにしても、オリンピックは7年後か。東京オリンピックが開幕する頃、自分は一体どうなっているのだろう、とつい考えてしまった人も多いのではない…

東京オリンピックと日本徽章文化の振興について

2020年オリンピック招致レースに、今朝、東京が勝利した。東京オリンピックが実現する。 テレビはもう今日一日はこのニュースで持ちきりだ。いや、この様子は当分続くだろう。そのくらいの大ニュースであった。実は私も、夕べは日本の最終プレゼンテーション…

日本 2020東京オリンピック招致活動バッジ3種

長かった2020オリンピック招致レースも、いよいよあと数時間で終わる。3都市の最終プレゼンテーションのあと、IOC委員による投票が行われ、勝者が決まる。これほどのプレッシャーがかかるプレゼンテーションというのもあまりないのではないか。各都市、作戦…

日本 軍人遺族記章

8月は広島・長崎の原爆、そして終戦の日と戦争を振り返るシーズンでもある。しかし、戦争終結から67年、遺族の高齢化は進行しており、今年8月15日の全国戦没者追悼式では、参列した遺族のほとんどが戦没者の子供。戦没者の妻は、参列者のうちわずか0.3%、父…

日本(台湾) 征露記念帯留め

日本の古いバッジでは、文字に篆書体が多用されていて、判読に困ることがある。それもタダの篆書体ではなくてデザイン化されていることも多く、カギとなるたった1文字の判読に悩むことも少なくない。 古いバッジを愛好する者で、篆書の判読に悩んだ体験のな…

イギリス ジョージ王子バッジ

先月世界を駆けめぐった、イギリスのウィリアム王子の長男誕生のニュース。出産翌日にキャサリン妃が退院したのもスゴイと思ったが、赤ちゃんの体重が3,800gというのにも驚いた。でかいなあ! 日本人の出生時体重は3,000g程度らしいので、それに比べると相…

日本 2020東京オリンピック招致活動バッジ

気がつくとブログ更新を怠ってしまう昨今・・・まあブログの更新を義務的にやるのも大変なので、できるだけ気にしないようにしている。それでも、今までチェックしていたブログが、気がつくと休止状態に陥っているのを見るにつけ、かろうじて生き残っている当ブ…

エスペラント イギリスエスペラント協会バッジ

ずいぶん久しぶりにエスペラントバッジを紹介しよう。 中央にエスペラントの象徴たる緑星を配し、その周囲には「BRITISH ESPERANTO ASSOCIATION」の文字。イギリスのエスペラント協会バッジである。金色の地に、緑色の星と青い縁取りが、どこかさわやかな印…

日本 労働農民党バッジ

今日は戦前政党バッジから紹介しよう。 1925年、日本初のプロレタリア政党、農民労働党が結成された(党首は浅沼稲次郎)。しかも、日本共産党とのつながりを疑われ、治安警察法の適用により結成即日解散命令を受けるという、プロレタリア政党は幕開けからし…

日本 民社党バッジ

社民党ではない、民社党。おぼえているだろうか。 社会党右派が分裂してできた中道グループで、安保や自衛隊にも肯定的立場をとった。結成は1969年。非自民政党として、1993年に細川連立政権に参加し、のち新進党に合同し、ついに民社党は消滅した(その流れ…

日本 社会民衆党バッジ

選挙が近づいてきた。しかし、どうも参議院選挙ってのは気分的に盛り上がらないね。しかも今回はただの安倍政権の信任投票的な意味合いが強く、なおさら面白味に欠ける。どこまで投票率が下がるやら。 というわけで、ちょっと日本の政党バッジに目を向けてみ…