徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2007-01-01から1年間の記事一覧

日本 歴代皇陵参拝会員章

巷はすっかりクリスマスムード一色。 今日の関東地方は暖かく、風もなくて外でも過ごしやすい気候。せっかくの連休なので、今日は外食してその雰囲気を存分に味わってきたところだ。 でもまあ、考えてみれば今日は天皇誕生日なのであった。すっかり忘れてた…

日本 資生堂販売員バッジ

商売は商売でも、イメージを売る商売、というのがある。 ファッション関係業界はその代表だろう。有名老舗会社ならなおのこと・・・。 電車に乗っているときも、買い物をしたりするときも、どんなバッジをつけているか気になってしまう私。 これまで、あっこれ…

日本 明治神宮特別会員章

明治神宮の崇敬会の会員というのは数が多いのか、ノミの市などでもよくバッジを見つけることができる。明治神宮崇敬会役員章はこちら。菊紋の中に「明」の字をデザイン化したシンボルを入れたバッジである。 しかし、明治神宮の崇敬会が組織されたのは、意外…

ハンガリー 第51回(1966)エスペラント世界大会バッジ

2007年ももう残すところあと2週間。カレンダーを眺めては、今年もあっという間だったなあ・・・などと毎年抱く感慨を気がついたらまた繰り返している今日この頃。 でもまあ、今年は本当にいろんなことがあった。仕事の上でも、個人的にも。 そうそう、エスペラ…

中国 南京城壁修復運動バッジ

そうかー、日中戦争下の1937年南京事件から70周年なのだそうだ。12月13日、日本軍はついに南京城壁を突破、南京は陥落する。 以前紹介した、首都抗戦蒙難同志会会員証バッジ はこちら。 南京の大虐殺記念館、正式名「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」も…

アメリカ 「リメンバー・パール・ハーバー」バッジ

えー、私もニュースを見て思い出したのだが、あの真珠湾攻撃から66年目の12月8日。 日本軍による宣戦布告なき攻撃は、アメリカにとって対日戦の最高のモチベーションとなったのであった。 「リメンバー・パール・ハーバー!」。 アメリカでは、第2次大…

中国 中国人民鉄路職員章

鉄道関係のバッジというのは、割とどの国でもたくさんあるような気がする。日本でも、鉄道関係のバッジというのはよく見かけるものだ。私はそれほど関心がないのであんまり熱心に集めてはいないけど。 国土の広い中国では、とりわけ鉄道は重要な地位を占めて…

ソ連 労働赤旗勲章

ソ連モノを紹介するのはずいぶん久しぶりだということに気がついた。 実はソ連の徽章・勲章類は、それ以前のロシアもだけど、世界の徽章文化を語る上で外すことができない大きな存在である。種類の豊富さ、数の多さは言うに及ばず、質的にも極めてユニークで…

日本 大日本武徳会会員章

戦後日本を統括したGHQが軍国主義のシンボルとして警戒したのは、国旗だけでなく日本の武道もであった。 近代日本に入って、諸伝統武道を統括し振興する目的で作られたのが、「大日本武徳会」である。明治28年に発足し、同42年に財団法人として認可さ…

日本 「国旗掲揚許可記念」バッジ

正直、バッジを探そうと思ったら、立派な店構えの美々しい骨董屋などには絶対に縁がない。 どちらかといえば、場末のうらぶれたパッとしない店で、骨董というよりよくて古民具、悪けりゃタダの古道具屋かリサイクルショップじゃねえのかよこれって、みたいな…

ビルマ よく分からないバッジ(旧国旗)

ミャンマーで反政府暴動事件が発生し、日本人ジャーナリストまで殉職する事態になったのは今年9月のこと。 そのときちょうど私はローマにいて、ミャンマーで何か事件があったらしいことはホテルのニュースで見ていたのだが、もちろんイタリア語放送なのでわ…

タイ 勲二等白象勲章

タイは王国だけに勲章の種類が豊富な国だが、最もメジャーな勲章といえば、王冠勲章とこの白象勲章だろう。外国人にもしばしば授与されるので、日本人にも比較的有名かもしれない。 個人的好みから言っても、王冠勲章はあまりおもしろみを感じないので、こっ…

日本 三笠保存会「Z旗」バッジ

横須賀の三笠公園では、日露戦争の日本海海戦で旗艦として活躍した「戦艦三笠」が公開展示されている。3年前だが、ようやく行くことができて、これはそのとき撮影した写真である。 それにしてもこの戦艦のたどった運命は、紆余曲折に満ちたモノであった。 …

モンゴル 有功称号メダル

なんと訳していいのかよく分からないが、「有功称号」と、とりあえずこのようにしておく。 おそらく70~80年代の作。 モンゴル人民共和国時代、学術や芸術、文化、教育などの分野で顕著な功績を挙げた者に与えられたメダルである。制度自体はソ連に倣っ…

日本 JRU(全日本鉄道労働組合総連合会)組合員章

(鉄道博物館、館内の様子。2階から1階の車両展示を見る) 先月、さいたま市にオープンした鉄道博物館はなかなか好評のようで、私も出張のついでに寄ってみる気になった。 なお、私はまったく鉄道マニアなどではない。どちらかというと、鉄道マニアに対し…

アメリカ ティファニー製星条旗バッジ(2001年作)

目黒の庭園美術館。 1930年代に朝香宮邸として建設されたアール・デコ建築が、そのまま美術館になっているので有名だ。 ここの展示企画は、どういうワケだか私の性に合う。装飾品系の展示も多く、その手のものを見るのがわりと好きな私にとって、なかなか楽…

中国 内蒙古自治区第1回労働模範大会奨章

「労働模範」という語の響きも今となっては歴史を感じるが、昔ほどではないにせよ、今でも中国ではいろんなレベルでの労働模範表彰をやっている。 そして労働模範表彰で欠かせないのがバッジやメダルの類(奨章)である。 この種のものはずいぶん見てきたが…

日本 1級技能士章(労働省)

この前、インチキサムライバッジ、労務管理士之章を紹介したところだが、今日紹介するのはホンモノのサムライバッジ。 厚生労働省のサイトによると、 「技能検定は、労働者の有する技能を一定の基準によって検定し、これを公証する国家検定制度であり、労働…

アメリカ ノースプロップN-9M爆撃機バッジ

今年2007年6月、東京某所で行われたイベントの一幕でささやかに祝われたのが、「UFO還暦記念」であった。 赤いちゃんちゃんこを着たグレイ型宇宙人と「Happy birthday to UFO~♪」って、バカだね、どうも(笑)。 20世紀後半、世界中に大ブームを巻き起…

日本 旭日勲章の略小勲章(ミニチュアメダル)

昨日文化の日は、秋の叙勲が発表された。合計4,061人の受章が決まったという。平成15年に制度改正が行われて、等級の廃止(ただし呼称に数字を用いないだけ)、種類の簡略化などが行われてからもう5年もたつわけだが、どうもいまだになじめない私である。 …

中国 抗日戦争記念バッジ(1939年)

1937年7月の盧溝橋事件を契機に勃発した日中戦争。 日本軍は中国各地の主要都市を攻略し、傀儡の地方政権を樹立しつつ、徹底抗戦を続ける中国の切り崩しを図った。 かたや蒋介石率いる国民政府は南京陥落後、遙か内陸の重慶に首都を遷し、ついに日本の敗戦ま…

日本 日満華バッジ

この前、「日独伊」ならぬイタリア製の「伊独日」同盟バッジを紹介したが、あのバッジを見て思い出したのがこれ。 裏面にも何も書いてないのだが、見ての通り日満華の3国旗のバッジ。 日本国旗を中心に、向かって左に満州国国旗、右に中華民国(カイライの…

イタリア ベツレヘムの聖マリア病院騎士団勲章 ~イタリア旅行編その13~

ローマで見つけた勲章は、実はもうひとつある。 先の「イタリア共和国功労勲章」は情報が多くあっさりと正体が分かったのに、こちらはどうも調べてもよく分からなかったのである。 オリジナルケース入りで、勲章本体とミニチュアメダルが収まっている。 (箱…

イタリア イタリア共和国功労勲章 ~イタリア旅行編その12~

しつこく続くイタリア編。 今日もローマのノミの市でゲットしたブツを紹介する。 古いポストカードなどを並べている店があって、そこで見つけたのがこれ。今回の旅行における最大の収穫品。 ここまでイタリアでの収穫が全然なく、極限まで(バッジに)飢えに…

イタリア ROBERTO! 三国同盟バッジ ~イタリア旅行編その11~

久しぶりに、イタリア旅行の続きです。 この前、明日は帰国という最後のチャンスに、ローマのノミの市でやっと収穫にありついたことはすでに記した。 その収穫の一部を紹介しよう。 ローマのノミの市では、それっぽいモノがありそうなのに何となくバッジは見…

日本 「労務管理士之章」

ひと頃流行った「サムライ商法」、最近あんまり聞かないなあと思っていたが、実際には今も結構あるらしい。 つまり、「実際には公に通用しない資格を取得させたり、高額の受講料をとったりと、悪質なものを、サムライ(士)商法、資格商法という」のだそうだ…

日本 逓信省バッジ

久しぶりに日本モノを。 「小泉改革」の最大の目玉であった郵政民営化。で、その結果日本郵政株式会社が、ついに今月スタートした。 しかしまあ、私自身の実感としては、郵政事業が公社化(2003~)されて以来、サービスの向上どころか年々不便になることが…

スペイン ファランヘ党員章

仕事帰りに映画でも見て外食して家に帰る、なんて、なかなか優雅な生活だと思うのだが、このところちょっと仕事に余裕があるので、今日はそんなアフターファイブを過ごすことにした。 今日見た映画は、「パンズ・ラビリンス」。 (注:以下、ちょっとネタバ…

イタリア ローマ「ファシストどもが夢の跡」 ~イタリア旅行編その10~

またイタリア編に戻ります・・・ 先日触れたノミの市でゲットしたのがこのムッソリーニバッジ。 やっぱりイタリアの現代史はこのオッサン抜きには語れないのである。イタリアバッジにおいても、ファシスト関係モノの比重は大きい。 えー、正直なんのバッジかよ…

中国 共産党九大記念バッジ(大型毛沢東バッジ)

イタリア旅行ネタはまだ尽きないのだが、あんまり長く続けるのもなんなので、ちょっと別の話題を。 中国共産党第17回全国代表大会が今日から開幕したとニュースにあった。 5年に一度の大会だ。北京の人民大会堂が会場なのだが、壇上の飾り付けは相変わら…