徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「毛主席が贈った珍貴なるプレゼント マンゴー 」 ~文革期毛沢東バッジとマンゴー~

かつて、当ブログで毛沢東バッジに登場するマンゴーについて紹介したことがあって、「なんでマンゴーが毛沢東と一緒に登場するのかと疑問に思うムキもあろうかと思うが、その辺はそのうち改めて」と書いたきり気づけば15年以上が経過してしまった(2008-07-1…

毛沢東生誕130周年 ~毛沢東バッジ 武漢空軍 1968.12.26~

毛沢東バッジ「武漢空軍 1968.12.26」 今日、12月26日は、毛沢東生誕130周年の日にあたる。毛沢東は、1893年(光緒19年)12月26日、湖北省に生まれた。ニュースによると、中国各地で毛沢東を称えるイベントが行われているという。建国の父である毛沢東の生誕…

日本橋の過去と未来 ~日本橋開橋紀念章(明治44年)~

日本橋開橋紀念章(明治44年) 今日も明治時代のバッジを紹介する。 今では東京日本橋の上に高速道路が建設され、分断されたようになっている。私などは完全にそういうものだという気になっているが、当然以前の景観は全く異なる。 「高速道路を撤去し、日本…

明治期の小学校生徒に贈られた「勲章」 ~西村山郡小学校優等牌~

西村山郡小学校優等牌 このブログでは、古いものから新しいものまで、さまざまなバッジやメダルを取り上げてきた。まあ日本のバッジ文化は明治時代以降なので、どんなにさかのぼっても150年の歴史しかないのだけど。それでもやっぱり古いバッジは興味深く、…

日本 創価学会会員章、財務部員章

創価学会会員章、財務部員章 池田大作死去。ネットニュースで見たときは、思わずエッと声が出た。享年95歳(死去は11月15日、発表されたのは11月18日の創価学会創立記念日だった)。 池田大作の健康状態については、ここ10年以上公式の場に姿を見せなかった…

日本 社会大衆党党員章 ~浅沼稲次郎の出身地、三宅島訪問記~

社会大衆党 党員章 記録的に暑かったこの夏のイベントといえば、三宅島に行ってきたことである。ここ数年伊豆諸島を訪れており、これまで行ったことのない三宅島に行こうと急に思い立ったのであった。 溶岩で覆われた阿古地区。島中央部を望む。かつてここに…

日本 東京大正博覧会の審査官・審査主事徽章(大正3年)

東京大正博覧会の審査官・審査主事徽章 2025年に開催される大阪万博が、危機的な状態にあるという。開会まであと1年半というのに、まだ肝心の工事がほとんど進んでいないのである。会場となる夢洲の環境(脆弱な土地条件、アクセスの悪さ)に加え、建設業界…

番外編 10万アクセス達成(4年かかって)

今回は完全に番外編です。 yahooブログの閉鎖に伴い、2019年8月にHatenaBlogに移行してから4年、2023年8月に10万アクセスを超えました。気が付くのが遅かったです。 このブログは、もとよりアクセス数は極めて少ない。いや筆者自体が初めからアクセス自体を…

日本 関東大震災救護記章(千住町、大正13年)

大震災救護記章 今日2023年9月1日は、関東大震災から100年目の記念すべき日である。あれから一度も首都直下型大地震は発生していないので、地震のエネルギーは100年分たっぷり溜まっているわけだ。当時より建物の耐震性や耐火性は間違いなく向上はし、消防や…

日本 航空章(逓信省)

航空章(逓信省) 入手時は正体不明だったこのバッジ。ようやく判明したので、備忘録として残しておこう。 桐紋に羽の生えたようなバッジで、裏面に「航空章」とだけある。オリジナルの黒漆箱の裏には「逓信省」。逓信省が出した航空関連ものらしく、航空に…

日本 「人は右 車は左」バッジ

「人は右 車は左 対面交通(香川県)」バッジ このバッジの正体は何だろうか。単なる交通安全キャンペーンか。「人は右、車は左」という交通ルールなら、小学生でも知っている。このバッジはそんな当然のルールを訴えるために作られたものなのか。 いや、当…

中国 「勝利章」

勝利章 終戦から78年目の夏を迎え、当ブログでも関連の品を紹介してみよう。 ただし、日本の終戦によって戦勝国となった中国のモノである。 画像の盾形のメダルは、その名も「勝利章」とストレート。上の方に小さく文字が見えあまり判然としないが、どうやら…

日本 大日本農会員票

大日本農会員票 大日本農会の沿革をまず紹介しよう。 大日本農会は,明治14年(1881)4月5日,「農業の経験や知識の交換を通じて農事の改良発展を図る」ことを目的に,わが国初の全国的な農業団体として創設されました。 当時は,明治新政府が,江戸幕府の鎖…

日本 銀色名鳩章(大日本軍用鳩協会 昭和16年)

銀色名鳩章(大日本軍用鳩協会 昭和16年) 当然ながら、徽章の類というのは人間が身に着けるモノ。が、例外的に、犬、馬などのために製作されたものも、あるにはある。例えば、ある種の賞(警察犬、ドッグショー、競走馬等)の記念として作られたものである…

日本 修養団 団員章

修養団団員章 ささやかなバッジながら、七宝がきれいだなーと気になったのがこのバッジ。赤いハート形に白い翼をつけたような見慣れないシンボルマーク。裏面を見ると・・・「修養団 団員章」。 おお、あの修養団のシンボルであったか、とちょっとした発見であ…

日本 日本中央競馬会 馬主記章(平成7年)

日本中央競馬会 馬主記章(平成7年) この社会に息づく様々なバッジを紹介するのが本ブログのひとつの目的である。今日は私にとって未知の世界、日本中央競馬会の馬主記章を紹介しよう。「徽章」ではなく「記章」と表記するのは、「馬主記章」が正式名称とさ…

イギリス 「ロイヤルファミリーオーダー」 ~肖像バッジと人類と類感呪術~

先日、北朝鮮の金日成・正日バッジについての記事を投稿したところだ。 この「肖像バッジ」という政治的アイテムについて、私は昔から強い関心を抱いていて、21世紀の現代にあってもそれを国を挙げて制度化している北朝鮮に対してもそういう観点からウォッチ…

北朝鮮 金日成・金正日バッジ(2種) ~金正恩時代におけるバッジの小進化~

金日成・金正日バッジ(2種) 北朝鮮の話題といえば、最近はすっかりミサイル発射問題ばかりになって久しい気がする。改革開放による国内経済力の向上も政治体制の更新も全くなく、通常兵力の拡充に見切りをつけて核開発とミサイル発射能力にのみ集中してい…

日本 神戸中華同文学校バッジ

神戸中華同文学校バッジ(2種) 令和4年末の日本の在留外国人数は過去最高を更新し、初めて300万人を超えたという。国籍別では中国は最も多く、以下ベトナム、韓国、フィリピンと続く。 中国とは地理的、歴史的につながりの深い日本には古くから華僑社会が…

番外編 ChatGPTに「徽章はバッジにしてピン」のことを聞いてみた

今回は完全に番外編。 今話題のChatGPT、試しにちょっと使ってみたけど、うーむ、確かに回答文は自然な感じはするものの、どう使ったら便利なのかまだよく理解しきれていない。世間にはこれで世の中が変わる!などということを言う人もいるようだが、質問の…

日本 ガーシー参議院議員除名に関する議員記章問題について

ookawaramasako.com 参議院前議員記章(大河原まさこ氏ブログより) 大方の予想通り、ガーシー参議院議員の失職が決定、メディアでは大きく取り上げられている。 ネット動画業界では有名人らしいが、いまだに私はこの人の配信動画を見たことがない。正直芸能…

日本 幸福の科学バッジ

幸福の科学バッジ 先週ちょっと驚いたニュースがあった。幸福の科学の総裁、大川隆法が死去したという。享年66。死因は公表されていない。エル・カンターレも最後はあっけなかった。 新興宗教問題が世間の関心を集める中、その後追加情報の報道が少ないなあ・…

日本 エルトグルル(エルトゥールル)号吊魂碑(弔魂碑)除幕式記念章

エルトグルル号吊魂碑除幕式記念章(昭和12年) 2月6日にトルコ南東部のシリア国境に近い地域で大規模な地震が発生、現時点でシリアと合わせて4万人以上の犠牲者が出たというからすさまじい。現場の画像を見ても建物が原形をとどめないほどに崩壊している様…

日本 全国水平社十四回大会代議員章 ~「写真記録 全国水平社五十年史」の表紙から~

全国水平社14回大会代議員章(昭和12年) こういうのをジャケ買いとでもいうのか。部落解放同盟中央本部編「写真記録全国水平社五十年史」(1971年刊)。この表紙を見た瞬間、目が釘付けになったものである。惹きつけられたといっていい。 表紙には「全国水…

日本 北海道・札幌オリンピック招致バッジ

北海道・札幌オリンピック招致バッジ 本当に不思議で仕方ない。最近報道されている、東京オリンピックを巡る談合事件のことだ。 東京オリンピックでは、スポンサー契約を巡る元組織委員会理事の事件もあった。これも相当に不思議である。 なにが不思議かって…

日本 「転禍為福」関東大震災記念バッジ

東京大震火災記念バッジ 今年2023年は、関東大震災から100年目の節目の年なのだそうだ(1923年9月1日発生)。つまりこの100年、関東地方にはこれほどの直下地震は発生していない、ということだ。 大陸プレートの微妙なバランスの上にかろうじて乗っかってい…

日本 (正体不明)新興宗教団体のバッジ

(正体不明)新興宗教団体のバッジ 静かな新年を迎えた。本を読み、撮りためた映画などを見ながら平和な年末年始の休日を過ごした。これに勝る幸福はない。 さて、2022年の重大ニュースといえば、国際的にはロシアのウクライナ侵攻、国内的には安倍元首相暗…