徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカ 全米反帝国主義団バッジ

おそらくこれもアメリカ共産党関係のものと思われる。 全米反帝国主義団というその中味はよくわからないが、デザインはアメリカコミュニストらしく力強く、ポップな躍動感を感じさせる。おそらく30年代の作。 振り上げられた怒りの拳。 その背後に描かれて…

モンゴル 牧畜模範メダル

モンゴルでユニークなメダルといえば、やっぱり牧畜関係モノだろう。人民革命党による社会主義近代化が進められても、やはりモンゴルは遊牧の国である。 その昔、私はモンゴルから来た留学生と話をしたことがあったが、彼女は馬には難なく乗れても自転車には…

モンゴル 特別労働者メダル

モンゴルというと草原の国であり、遊牧の国であり、ユーラシアの覇者チンギスカーンの、馬頭琴の、馬乳酒の、ゲルの国である。最近は横綱朝青龍の出身国、というイメージも定着している。 まあどちらかというと牧歌的なイメージが先行する国ではあるが、19…

モンゴル 優秀警官メダル

モンゴルモノを紹介するのはひさしぶりな気がするが、別に他意はない。 盾型と上から下に垂直に貫く剣は、ソ連にも共通した形で、一目して警察・治安維持組織の関係であることがわかる。 中央の国章「ホースマン」は、下部に歯車と赤青のリボン付きで、19…

日本 勲二等瑞宝章

気がつけば、わがブログも訪問者数が5000を数えた。始めてから1年3か月、ネタにつまりながら、自分の文章の下手さに呆れながら、もよくここまで来たなあという感じだ。 常連の皆さま、ありがとうございます。 せっかくなので、今日はちょっと派手目な…

タイ 白象勲章略章型バッジ?

今月19日、突如発生したタイ国軍のクーデター。タクシン首相の不正に非を鳴らしたこのクーデターは、国民の支持を受けているようで、それだけ首相への国民の不信と不満が高まっていたことがうかがえる。 身内や取り巻きを優遇する利益誘導体質には以前から…

中国 「失地回復」ボーイスカウト露営大会バッジ

9月18日といえば、♪我的家~在東北松花江上~・・・九一八~九一八~♪の曲を条件反射で思い出す私だが、今年は満州事変75周年のことである。 政府の了承も天皇の勅許もなく、勃発した日本軍の策略により、中国東北部に「満州国」が誕生する。民族名であ…

アメリカ グレーンジ(農民結社)バッジ

アメリカの結社は非常に多種多様でおもしろい。 グレーンジ(GRANGE)は、もともと農民主体の結社で、日本でいう農協的な一面もあるが、位階制やさまざまな儀式なども持ち合わせていて、その点、趣がずいぶん異にする。 少なくともわが国の農協では、組合員に…

中国 国防部軍馬防疫所証章

「国防部」とあるが、正体は中国のもの。数年前、北京のノミの市で入手したシンプルなバッジである。 「部」という組織は、日本でいえば「省」に相当する。まあ、国防省である。 作製時期ははっきりしないが、おそらくは中国の国共内戦時のものではないかと…

日本 紀元二千六百年記念バッジ

紀元2600年というのはもちろん神武天皇即位紀元(皇紀、神武暦とも)のことで、1940年(昭和15年)のことである。 この年、政府はさまざまな国家イベントを行ったが、このバッジもそうしたイベントの記念品と思われる。裏面には「紀元二千六百年記…

北朝鮮 朝鮮人民軍創建20周年記念バッジ

裏面をひっくり返すと、「1968.2.8」の刻印が見える。 朝鮮人民軍の建軍記念日は1948年4月25日、北朝鮮の建国は1948年9月9日。 軍より国の方があとになるのだが、まあ革命軍という位置づけをするとすれば軍が国より早くできるのは常で…

アルバニア 母親英雄称号メダル

紀子さまに男児が誕生して、なんとなく祝賀ムードの日本。悠仁(ひさひと)と名が決まったそうだ。 しかし、職業選択の自由が全くないということがどれだけ大変なことか、ということも同時に考えさせられてしまった。 というわけで、それにちなんだものを・…

アメリカ ブッシュ大統領&ビンラディンバッジ

またあの日が・・・5年目の9月11日がやってきた。なんだか、アメリカにとってこの日は、日本の原爆記念日に相当する悲劇の日として定着していくのだろうかなあ。 そういえば、「チームアメリカ ワールドポリス」という、お下劣とギャグとパロディ満載の…

日本 福岡市議員章

2016年オリンピック開催地として、日本国内候補として争っていた東京都と福岡市。一時は福岡市の優勢が伝えられるも、結局は東京に決定。まあJOCとしては、名古屋、大阪の敗北がトラウマになっているのじゃないか。 名古屋や大阪でも負けたのに、福岡…

日本 社会教育委員章

やはりコレクションの対象は、自分のまわりにあるモノに限る。中国モノなどが好きな私だが、本場のコレクターには逆立ちしても勝てないのである。いやスゴイもんですよ、本場の連中は。 では日本に住むわたしは日本モノで勝負すればよいじゃないかということ…

日本 埼玉県マスコット「コバトン」バスケットボールバッジ

私は8月30日に、さいたま新都心にあるさいたまアリーナでFIBA世界バスケットボールの準々決勝(ギリシャvsフランス、アメリカvsドイツ)を見に行った。 その後トーナメントがどうなったかというと、決勝戦は9月3日、ギリシャvsスペインで行われ、ス…

オーストラリア? 救世軍大将エヴァンジェリン・ブースのバッジ

今日は、仕事で神保町に行った。ちょっと長い休憩があったので、飲み物でも買ってくるかな・・・と外に出て通りかかったのが日本救世軍本営の前だった。 見ると、いつもは閉まっている図書コーナーが開いている(私が行くのはたいがい土曜日とかなので閉まっ…

中国 抗日救国バッジ

もうひとつ中国の抗日戦争期スローガンバッジを。 こちらはズバリ、「抗日救国」。 おもしろいのがデザインで、中華民国の国旗を背景に、山野に伏した兵士が銃を構えている。かぶっているのはドイツ軍のM35型ヘルメットか(ちなみにスターウォーズのダー…

中国 抗戦建国バッジ

抗日戦争(日中戦争)期の中国のスローガンバッジ。国民党のシンボル青天白日の中央にスローガンが入る。 汪兆銘は、国民党の幹部であるが、日本との戦争が激化する中、徹底抗戦を主張する蒋介石と対立。1940年、ついに袂を分かって南京を首都とするもう…

アメリカ コロンブスの騎士団バッジ

カトリックはフリーメーソンを始め、さまざまな結社に対して敵対的態度を隠さず、時には露骨な弾圧を行ってきた。カトリックにはカトリック世界の秩序があるのであって、それによって世界を律しようという強い意識がある。 それ以外の秩序は邪魔であり、従っ…

アメリカ フリーメーソン・ルーズベルトバッジ

アメリカという国は、ヨーロッパの伝統を引きずりつつも全く異質の自然環境、文化環境に置かれた移民たちが作り上げた国で、出身地の地縁・血縁とは別の人間関係を、新たに構築する必要に迫られた。そのためかアメリカにはさまざまな結社が誕生した。 なかで…

日本 軍鳩足環

今週、中国の旅行から帰ってきたところだが、私は自宅と成田空港の間は京成本線をいつも利用している。 ところで、京成本線に乗るたび思い出すのが、たまたまこの路線で乗り合わせたある老人のことである。 もう何年も前のことだ。 元旦があけて、私は冬休み…