2024パリオリンピックが今日、閉幕した。
開会式当日、高速鉄道の破壊工作が発生し、大会の安全性が懸念されたが、とりあえずテロ事件など大きな事件もなく一応終了することができた(小さな運営上のトラブルは数多くあったろうが)。関係者にとってはさぞ安堵したことだろう。
オリンピックといえば、メダル争奪戦というシステムがこの巨大なスポーツ大会を支えているのだと思う。金銀銅のメダルを廃止したオリンピックを想像してみてほしい。いかにこの小道具が重要な役割を果たしているかわかるだろう。
せっかくなので、パリ五輪に関するネタでも書いておこう。
実は、オリンピックメダルの外にも、あまり知られていないことだがIOC公式のバッジが存在している。
パリ大会に登場したIOCのバッハ会長は、相変わらず例のバッジを常に身につけていた。遠目には、鳥の羽を広げたような、金色のバッジ。
これは「金メダリストバッジ」である。
これについては、2021年に開催された東京大会の時も触れた。
一部過去記事を引用する。
ここで気になるのが、なぜバッハ会長はいつもメダリストバッジをつけているのか、という点である。
歴代の9人のIOC会長のうち、オリンピックメダリストは、バッハ会長のみである。しかも金メダリストだ。(略)
IOCの会長に就任するような人が、政治力や経済力に無縁な人物でないはずがない。しかしバッハ氏は、IOC会長である正統性を、自身が金メダリストである事実によって、主張したいのではないかという気がする。
(ところで、バッハ会長は、来年2025年、12年間続けたIOC会長職を退くという。巨大な利権を有するIOCの新会長に誰がなるのかが注目される)
オリンピックのメダルには、勲章に略章がついてくるのと同じように、メダリストバッジが付属してくるのである。金メダルだけでなく、銀、銅のメダルにも同様についてくる。
もちろん、今回のパリ大会でも同様である。
フェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得した加納虹輝選手が、Xで金メダルとメダルケースの画像を投稿してくれていて、参考になる。
観音開き型メダルケースの下部に、小さなピンバッジが見て取れる。
説明書きが見える。
「An Olympic medal is forever—so you can wear your Olympic medalist pin with great pride every day.」
500g以上もある大きなメダルの代わりに、日用品として、メダルピンが付属しているのである。
まあ実際このバッジを毎日つけるメダリストがどれだけいるかよくわからないが(バッハ氏以外に見たことがない気がするので)、なかなか細かい配慮である。
なお、メダルはフランスの造幣局製だが、バッジのほうは、IOC御用達のイタリアミラノにあるBERTONI社製であると思われる。