2週間にわたる東京オリンピックが今夜閉会した。前代未聞の対応に翻弄された関係者各位には、心からご苦労様と言いたい(まだパラリンピック終わってないけど)。
今日のニュースでオリンピック功労章についての記事を見た。
記事によると、首相や知事の受章は異例らしいが、1964年東京大会では東都知事や、昨年11月には安倍前首相も受章しているので、前例がないわけではない。
小池都知事も、この異例尽くしの東京オリンピック推進に功績ありと判断されたたものだろう。なお、日本オリンピック組織委員会では橋本会長が金賞、武藤事務総長が銀賞を授章した。
通例では各大会組織委員長が受章することになっており、ということは森前会長が差別発言で辞任にならなかったら、彼は間違いなくこの金章を受章したはずだ。
オリンピック功労章には、金、銀、銅の三種があり、上記の記事は、このうち最高賞である「金章」のものである。制定は意外と新しく、1975年5月である。金銀銅の3階級制になっているあたり、こだわりを感じる。
金章は、英語でいえば「Gold Olympic Order」で、ここでは「オリンピック功労金章」と訳しておく。
中央にオリンピックシンボル、両側にオリーブの葉を配したデザイン。略章であるバッジも付属している。一見して、カネがかかっている感じがする。
箱の蓋裏にメーカー名が見え、なぜかミラノ製である。
安倍前首相が受章した時の様子がこちら。こうしてみるとかなり大きくて目立つ。
もっとさりげないデザインのほうが良かったんじゃ・・・という気もするが、それはそこ、勲章文化の源流をなすヨーロッパ貴族を中心に始まった近代オリンピック。これも彼らの独自のセンスが反映されているのかもしれない。
コロナ禍中の開催に対する世論の反発や、結果として大幅な赤字に終わった今大会。首相や都知事などの政治家がIOCから大会推進の功績を褒められて功労章を受章したことを、世論はどのように受け止めるのだろうか。
うーむ・・・