徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

「日本炭坑労働組合 1956」組合員章

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裏面には「日本炭坑労働組合 1956」。
日本炭坑労働組合は、終戦直後、1950年に結成。最盛期には30万人の組合員を擁したといい、三池争議など数々の重要な戦後労働運動を華々しく飾った。
しかし、エネルギー転換により2002年を最後に、日本から炭坑は事実上消え、2004年には日本炭坑労働組合も解散となった。・・・時代の流れとはいえ、この変化には感慨深いものがあるなあ。
今日紹介するのは、その組合員章。石炭を表す黒い菱形マークを中心に、ライトを装着したヘルメット姿のつけた4人の人間が手をつないでいる図が周囲を囲む。手をつなぐデザインは労働組合のバッジには頻繁に見受けられるデザインで、もちろん団結を意味する。

このバッジは、実は中国北京の骨董市で見つけてきた里帰り品。社会主義国であった中国と日本の労働組合は親密な関係にあったので、バッジ交換が広く行われていたようだ。