徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ 外国戦争在郷軍人会

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個人的好みの問題なので、善し悪しを決めつけられるものではないが、アメリカの勲章の魅力のなさときたらどうであろう。
どれがダメだというのではない。申し訳ないが、全部ダメとしかいいようがないのだ、私にとっては。ひとつやふたつ、これはイイかもと思えるものがあってもよさそうなものだが、どうしたことかこれは。

アメリカの勲章の特徴は、軍人にだけ与えられるもので、単一階級で勲位はない。そのため、Orderと区別してDecolationというのだそうだ。また、同一勲章を何度も与える場合もあるが、その場合は樫の葉oak leafをリボンにつける。

ところで、紹介するのは「Veterans of Foreign Wars U.S.」と書かれたバッジ。
アメリカの勲章の中でも有名なLegion of Meritと、ここに紹介するバッジがよく似ているなあとは思っていた。そのため、漠然と軍人さん関係のモノだということはわかっていたが、調べてみれば簡単に正体がわかった。

この外国戦争在郷軍人会は、在郷軍人会とは別組織なのだそうだ。
外国との戦争に参加した退役軍人のみによって構成され、実戦に参加した傷病退役軍人や戦死者の未亡人やその子供に対する積極的救済活動を行っている。
これらの旧軍人組織が対テロ戦争強硬論や、珍妙というほかない不思議な対イラク戦争などを支持し、ブッシュ政権の支持基盤になっているのはよく知られたところである。

おかげでこれら組織の構成資格者もますます増加傾向にあるわけである(同時に未亡人や父のない子供たちも減ることはない)。
翻って考えてみると、日本では遺族会ですら高齢化が問題しつつある。ある意味、日本ってすごいよなあ。