徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ アメリカ在郷軍人会

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アメリカCNNテレビによる最新の世論調査では、アメリカ人のイラク戦争支持率は35%と過去最低を記録したそうである。支持率が低下しているのは当然だろう。出口の見えない戦いに、アメリカ人が嫌気をさしたとしてもなんの不思議もない。
逆に私にとっては、こんな途方もないデタラメを、まだに3人に1人以上が支持をしていることのほうが驚きに思える。

イラクアルカイダへの支援国であり、大量破壊兵器を所有しており、非民主的独裁政権で国民を苦しめている。・・・次々と展開される戦争の理由。結局なんのための戦争だったのか、おそらくあと10年もすれば、21世紀冒頭に起こった「珍戦争」として世界史に記録されることだろう。
もっともアメリカという国は、侵略戦争ですらないこの種の「珍戦争」を起こす国としては世界一なのだが。

世界中に軍を展開できる力があるのは、今の世界では、アメリカただ一国である。
この「アメリ在郷軍人会」は、常にその支持者となってきた。今も熱心な対イラク戦争支持勢力である。

この団体の成立は、第一次世界大戦直後の1918年。フランス滞在中の米軍の中から生まれたという。退役軍人のための友愛団としてスタートしたが、その主張は強い政治性を帯びている。
アメリカへの移民反対(移民手続きの厳格化)、反共産主義アメリカニズムの布教など、右翼政策を推進した。地域の学校教育の内容や行政にも強い影響力を持っているという。

何年か前、この在郷軍人会が、スミソニアン博物館での原子爆弾展示に強硬なクレームをつけ、内容を変更させた話は記憶に新しい。