裏面をひっくり返すと、「1968.2.8」の刻印が見える。
朝鮮人民軍の建軍記念日は1948年4月25日、北朝鮮の建国は1948年9月9日。
軍より国の方があとになるのだが、まあ革命軍という位置づけをするとすれば軍が国より早くできるのは常である。
さて、デザインはなかなか凝っていて、最近の北朝鮮バッジよりもはるかにデキがよい。全体の形は朝鮮労働党旗。党徽の下に3人の兵士、中央が陸軍、右が空軍、左は海軍。右側に描かれているのは、朝鮮の聖なる山、白頭山だろうか。
このバッジが割といいな、と思うのは、最近作られる北朝鮮のバッジがとても陳腐で詰まらない、ツクリもどうにも安っぽい、ということが理由だ。
まあ、そう思うでしょ?!と言っても即同意してくれる人は少ないと思うが、その点、50~60年代のバッジは、まだユニークさがあるように感じる。(注:もちろんダメなのもある)
なんとなく、北朝鮮社会の停滞と硬直ぶりを象徴しているような気がするが、考えすぎだろうかなあ。
特に根拠があるわけではない。でもけっこうその感覚、当たっているような気がするのだが。