紀子さまに男児が誕生して、なんとなく祝賀ムードの日本。悠仁(ひさひと)と名が決まったそうだ。
しかし、職業選択の自由が全くないということがどれだけ大変なことか、ということも同時に考えさせられてしまった。
というわけで、それにちなんだものを・・・と引っ張り出してきたのが、アルバニアの母親英雄メダル。
ただのメダルではない。「母親英雄」という称号を与えられたことを表すメダルなのである。
どうするともらえるかというと、10人以上子供を出産することが条件だ。10人以上、ですよ。
英雄称号には、たいがいさまざまな特典が付く。アルバニアの場合どうであったかは不明だが、年金やさまざまな公的サービスが優先して受けられ、周囲から敬意を持って迎えられる存在となる。
ソ連・東欧には、母親名誉勲章や母親英雄称号メダルなどがあるが、子供をたくさん産んだ女性に対する表彰制度である。
このメダルは、私のコレクションの中でも非常に稀少なものである。アルバニアという人口300万人くらいしかいない国で、しかもそれだけの多産の女性となるとどれほどいるのかと考えるといかにレアなメダルであるかということがわかると思う。
デザインは、ソ連のそれとそっくりである。ただ違うのはその大きさで、アルバニアのこのメダルは、とにかくデカイのである。銀製でシャープな印象のあるソ連のものと比べると、いかにもツクリがあまく、粗製濫造という感じを免れないが、大きさだけはただ、デカイ。
その辺がいかにもアルバニア製だなあ・・・と思わせる。