以前、「Modern Woodmen of America」という組織について、私はすっかりアメリカの林業関係者の労働組合だろうと思っていたのが、実は林業にはなんの関係もない、一種の秘密結社だと知って驚いたことについて書いたことがある。
この「Woodmen of the World(WOW,世界の樵)」も同じ系列に属する。
秘密結社といっても、実質は緊急時の経済的な互助組織なのだが、単なる互助・保険的な組織ではない証拠として、入社式などさまざまな儀式を伴う結社らしい一面も有しているからである。(もっとも、最近はますます保険会社化が進んでいるようにも見えるが)
このバッジもそうと知らなければなんのことか全然わからないが、斧と切り株がこの結社のシンボルであるらしい。
古いWOWメンバーの写真など見ると、斧と切り株が大きく胸に描かれた制服を身につけ、斧を手にしたポーズを決めていたりして、なんだか不思議な感じだ。
斧が重要な小道具であるところなど、いかにもアメリカ・フロンティアスピリット的ではないか。