徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アルゼンチン エビータ・ペロン バッジ

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アルゼンチンで、いや南米で最も有名な女性と言ったらこの人じゃないだろうか。
エビータ・ペロン(本名エバ・ペロン)。映画やミュージカルのテーマに描かれた有名人だ。

1939年、田舎の貧しい家庭に生まれながら、持ち前の美貌を生かして女優を目指し、ブエノスアイレスへ。女優としては大成しなかったものの、ラジオ番組で大衆の人気を集める。軍のホープであったフアン・ドミンゴ・ペロン大佐と結婚、ペロン大佐が大統領となると、アルゼンチンのファーストレディーとして様々な活動で政治にも参加する。エビータがペロンを利用したのか、その逆か。実際は両方であったかもしれない。ペロン大統領はエビータの国民的人気に支えられつつ、労働者階級の政治参加を促した「ペロン主義」を実行した。
1952年、エビータは、33歳の若さで死去。1955年、ペロン大統領はクーデターにより政権の座から追われる。その後もアルゼンチンは革命と反革命、クーデターと反クーデターを繰り返すこととなる。

正直、私にはエビータがなぜこれほどまでに人気を博し、「聖母」とまで崇められたのかよく理解できない部分がある。激動の時代には、激動の時代を象徴する人物というのがいるものだ。貧困の環境からトップレディーへ、そして若くして不幸な死。華々しい人生が、きっと国民の共感を呼んだのだろう。