徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

#その他趣味

番外編 「私は如何にして躊躇するのをやめてバッジを愛するようになったか」

ああ、今週末はゆっくりしたなあ。特に今日は1日うちにいましたが、ゴロゴロしながら本を読み、ゆっくり食事を取りました。昨日よりもずっと暖かく、過ごしやすい日でした。なんて休日らしい休日。 久しぶりにCDも買った。 で、それを聞きながら、菊花茶…

スペイン ファランヘ党員章

1479年、アラゴン王国のフェルナンドとカスティリャ王国のイサベルのカトリック両王の結婚により、イスパニア王国が誕生、のちグラナダ王国を陥落させ、イスパニア統一が完成。 この両家のシンボルがくびきと矢束であり、ファランヘ党はこれを組み合わせ…

スペイン 国章バッジ(フランコ時代)

銀製の小さな国章バッジだが、細部までよくできていてよい出来である。 スペインの国章だが、これはファシスト時代フランコ独裁政権下の国章で、現在は全然違うので要注意。 後のワシは「聖ヨハネのワシ」で、後のリボンには「偉大な自由」。ワシが持つ盾は…

中国 毛・林バッジ

ついでなので今日も毛沢東と林彪のバッジ。 1969年4月に開催された中国共産党第9回全国代表大会の写真がもとになったバッジ。直径10cmもある大型バッジで、毛沢東と林彪のツーショットなのだが・・・このバッジ、林彪がバッサリと切り落とされてい…

中国 毛・林バッジ

選挙ニュースですっかり忘れてしまったが、9月13日は、中国で林彪事件が発生した日であった。 1971年、まだ文化大革命のただ中にある中国で、1969年の中国共産党大会で毛沢東の後継者として指名された林彪(党副主席)が、毛沢東暗殺を企んで失敗…

日本 創価学会会員章

私は電車などに乗ったとき、みんなが胸につけているバッジばかりジロジロ見ている(笑)。大概はその辺の会社の社章なのだが、たまに、知ったバッジを目にするとちょっと得した気分になることもある。 この創価学会会員章も、たまにお目にかかることのできる…

ベトナム ホー・チ・ミン作戦バッジ

えーと、ベトナム関係が続きます。 ベトナム関係バッジはほかにも色々あるので改めて紹介する機会もあると思うが、とりあえず今回はここまで。 さて、アジアでの共産圏拡大阻止を目的に、ベトナム戦争に介入したアメリカ軍だが、泥沼化する戦局にアメリカ国…

ベトナム ホー・チ・ミンバッジ

ホー・チ・ミンは、若い頃フランスに働きながら留学していたことがあり、そこで共産主義思想に傾倒したという。この辺、中国の周恩来やトウ小平に似ている。彼らもフランス留学中に革命思想に触れた若者達であった。 1969年、ベトナム戦争のさなか、ホー…

イギリス アルスター・ロイヤリストバッジ

もうすこしアルスター・ロイヤリストバッジを。 これが、アルスターの旗を意匠にしたバッジ。レッド・ハンドをシンボルにした旗である。 余談だが、トールキン原作の「指輪物語」では、悪の道に落ちた魔法使いサルマンが率いる軍隊は、白い手形を目印にして…

イギリス アルスター・ロイヤリストバッジ

最近、興味深い一連のバッジを入手したので紹介したい。 イギリスの正式名称は、「グレート・ブリテンならびに北アイルランド連合王国」。この「北アイルランド」は、イギリスからの分離を巡って、分離派(共和主義者)と反分離派が流血の戦いを繰り広げてき…

アイルランド ジェイムス・コノリーバッジ

次は、反イギリス闘士のバッジ。 ジェイムス・コノリーは、アイルランド市民軍を率いてイギリス軍と戦い、最後はイギリス軍に逮捕されて銃殺刑を受けたアイルランドの闘士である。 この人物はアイルランド生まれではない。北アイルランド出身の両親をもつエ…

イギリス 女性組織バッジ

さて、イギリス保守系のバッジを続ける。 WOMENS ASSOCIATION UNION とあるからまあ女性組織なんだろうが、TARIFF REFORM(関税改正)とどう繋がるのかよくわからない。関税改正の女性組織。うーん?? これ、けっこう大きくて堂々たるバッジなのだが、中央…

イギリス プリムロース・リーグバッジ

先に紹介したイギリスファシスト同盟のバッジだが、あのバッジの上の方に描かれた花のようなマークは何かと思っていたのだが、おそらくプリムロース(サクラソウ)じゃないかと考えている。 というのは、19世紀末から20世紀にかけて、保守系政治団体「プ…

イギリス ファシスト同盟党員章

先にイギリス労働党のバッジを紹介したので、今度はもう少し古い時代のものを。 イギリスファシスト同盟の党員章である。1932年、元は労働党の幹部でもあったオズワルド・モーズリという男が創設。イタリアファシスト党の影響を受け、そのスタイルを様々…

日本 明治神宮崇敬会役員バッジ

昨年来、全国の神社約80,000社を統括する組織である神社本庁と、明治神宮がもめている。神社本庁は、全国の神社の財政人事を司る巨大な宗教法人。「本庁」などと名乗っているが、もちろん官庁ではない。 きっかけは些細なことであったようだが、2004年、明治…

アメリカ 労働党バッジ

労働党つながり、ということで、次はアメリカ労働党(Workers Party of America)バッジを。 アメリカといえば、二大政党制を代表する国と思われているが、実は多数のマイナー政党が存在することを忘れてはならない。それも、アメリカ独立党、自由社会党、平…

イギリス 労働党バッジ

先日、スピルバーグ監督のSF映画「宇宙戦争」を観てきた。なにしろ、H.G.ウエルズの超有名古典SF小説が原作である。正直、映画の評判はイマイチのようだが、個人的には「割と原作に忠実にできているな・・・」ということで、それなりにおもしろかっ…

ポーランド オシフェンチム記念バッジ

ついでなのでもう一つ紹介しておこう。 ポーランド南部の町オシフェンチム(Oswiecim)には、かつてナチスの絶滅収容所があり、現在も博物館として保存されている。 戦後の記念品として造られたものと思われるのが、このバッジ。上に書いてある文字は不明(…

ポーランド 元政治犯組織バッジ

先週、テレビでNHK総合をつけっぱなしにしていたら、「アウシュビッツ」というBBCのドキュメンタリーをやっていて、つい見てしまった。 私は気が弱いので、こういうのが正直言って怖くて怖くて、しかたがない。夜中に悪夢を見そうで・・・が、番組で紹…

フランス 労働者インターナショナルフランス支部バッジ

3本の矢、というのがヨーロッパ左翼政党ではしばしば見られるが、反ファシズム運動のシンボルであるらしい(由来は不明)。 このバッジはSFIO(労働者インターナショナルフランス支部)という、1905年成立の左翼政党バッジ。後の社会党の前身となる…

フランス 国民連合バッジ

第二次世界大戦終結後、大統領となったド・ゴールは政党間の争いに巻き込まれて辞任後、1947年に設立したのがこのPPF(フランス国民連合)という右翼政党。PRFは反共・改憲等のスローガンを掲げて、一時は圧倒的な得票率を得て大躍進する。もっと…

フランス 社会党バッジ

フランスの政党に興味があるのかと聞かれれば、もちろんない、と言わなければならないが、そこはバッジの神様のお導きというか、「袖振れ合うもバッジの縁」というヤツで、バッジを通して世界各国の政治状況に思いを巡らすのだ。でも、手元にある数は少ない…

フランス 共産党バッジ

日本では総選挙を目前に控え、やれ自民党の造反議員への処分だの、それに対抗する新党の立ち上げだのという事態が次々と起こっている。きっと後世には、脅している方も脅されている方も引くに引けないというただそれだけのために、意味不明の戦いを始めたと…

中国 連合国勝利記念バッジ

中国のバッジばかり続いてしまうが、私のコレクションの中心が中国モノなのでこれはやむを得ない。 以前はソ連ものとかもあって、大祖国戦争勲章や対日戦争勝利記念メダルなんかもあって、ちょうどこの戦争終結記念としてぜひ紹介したいところだったけれど、…

中国 勝利勲章

今日は終戦記念日。60年目の節目の年である。 1937年の日中全面戦争から8年目、中国はついに日本との戦争に終止符を打ち、戦勝国の一員となる。もっとも、それから4年以上にわたる、国民党と共産党との凄絶な内戦が始まりでもあった・・・。 と、い…

中国 「最後勝利」バッジ

中国のバッジには、勝利記念バッジというのが少なくないが、これはその中でも味わい深い一品といえる。 世界を表す地球儀の上に、誇らしげに高々と掲げられた中華民国旗(青天白日満地紅旗)。よく見ると、一か所だけ赤く描かれている地形があるが、これが中…

中国 勝利記念 蒋介石バッジ

当たり前のことだが、戦争が終わって世界中で色んな記念品が作られたが、それはあくまで戦勝国でのこと。敗戦国であった日本に、戦争の終結記念グッズなどない(と思う)。 さて、代表的な戦勝国のひとつである中国。1937年の日中戦争勃発以来、紆余曲折…

モンゴル 勝利メダル

終戦の日が近づいてきたので、今度はそのシリーズとしよう。 あんまり意識しない人が多いけど、もちろんモンゴルも戦勝国のひとつである。1939年8月のノモンハン事件(日本側呼称)=ハルハ河戦争(モンゴル側呼称)では、満州国・モンゴル国境を巡って…

中国 原爆バッジその2

これも昨日と同じシリーズ。実はこの種の「原爆万歳バッジ」は、文化大革命期の中国ではたくさん作られていて、珍しいものではない。だが、小学生時代から広島・長崎の悲劇を教えられてきている我々にとっては、やっぱり初めて見るとそれなりに衝撃的ではあ…

中国 ミサイル核実験成功(毛沢東)バッジ

さて、今日のバッジも昨日に引き続き「原爆万歳」のバッジ。今度は中国だ。 1945年、世界初の核兵器をアメリカが開発。これに遅れること4年、1949年にソ連が原爆実験に成功。共産陣営への対抗のため、アメリカの技術提供によりイギリスが1951年…