徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 パンチェン・ラマ10世バッジ

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これもチベットおみやげシリーズ。
正確に言うとバッジというよりペンダントで、まあお守りみたいなものだと思うがその辺はあまりこだわらないことにする。

1989年死去したパンチェン・ラマ10世。インドに亡命したダライ・ラマ14世とは異なり、チベットに留まり続けた。中国政府のチベット政策を批判したかどで投獄されたこともあるという。

彼自身は自らの役割を、できるだけチベットの権利を擁護しつつ中国との融和を果たすことにあると考えていたのだろう。晩年は、中国の全国人民代表大会の副委員長も務めることになる。
そのため、あくまでもチベットの独立性を主張する立場からは、裏切り者と断罪された。苦しい立場だ。中国当局からは反乱分子視され、チベット独立派からは民族の裏切り者呼ばわりされる。

だが、そのような苦しい立場に彼が耐え続けたことをチベットで知らないものはいない。ダライ・ラマ14世とは別の道を選択した彼だが、今も尊敬を集め続けているのは、そのためだと思う。