徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 麹町区議員徽章

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バッジというのは社会的身分を表す機能をもっているわけだが、一般に、小さいより大きい方が、地味なのより華美なほうが上位という原則がある。
もちろん例外はたくさんあって、日本の権威的な身分を示す徽章類は必ずしもそうではなくて、少なくとも大きさに関していえばあまり関係がないようである。
それが証拠に、例えば国会議員の徽章は、直径17mm程度と決して大きくない。

しかしやっぱり、そこらへんのバッジとはツクリが違うのであって、ザブトンを高く盛り上げ、天皇の権威に由来するのだろう、金色の菊花をあしらっている。
そう、この「高く盛り上げた」というのがひとつのポイントであるようだ。政治的権威のヒエラルキーには、国会、都道府県議会、市町村議会と各段階があるが、みなこの方式にならっている。
あるいは、弁護士徽章なども、ザブトンこそないものの、厚味があってけっこう目立つ。

あの厚味のあるバッジに、我々は無意識に権威性を感じてしまうのである。もっとも私はバッジをコレクションしているおかげで、その権威性を表すアイテムの実態を知ることとなった。こういうアイテムを身に帯びる者は、人々が無意識にその権威性を敏感に感じ取ることを知っている。この小さなアイテムが持つ、無視し得ない効果を知っている。
私は、そんなものに敏感に反応するのは愚かしいと思うようになっている。正体を知れば、何のことはないのだ。それに、その程度のモノは、この部屋(私の部屋)にいくらでも転がっているからだ(笑)。

余談が過ぎたが今日のバッジは麹町区議員徽章である。
麹町区というのは、1878年から皇居、丸の内、大手町を擁する区として編成され、1947年千代田区として合併されるまで存在した。

バッジのほうは、銀の梨地仕上げに金メッキ。東京市を表す六角形の中に「麹」の字が入っている。銀製の一体成形だが、厚味があるため重量感がある。
いかにも、という感じの議員徽章だ。