徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

大阪造幣局「造幣博物館」を見学した その2

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昆虫マニアにも蝶や蛾など鱗翅目が好きな者と、カミキリムシやコガネムシ、カブトムシなど鞘翅目が好きな者がいる。まあこれがムシが好き好き人間の2大派閥だ(トンボ派も割と多いが)。
端から見ると同じ昆虫マニアとして括られてしまって、その違いなどどうでもよく見えるのだが、この両派の溝というのは相当に大きい。ほとんど相容れぬものがあるといっていい。

同様に、私の見るところ、コインや紙幣の収集家も同様であって、貨幣派と紙幣派の嗜好の違いというのはかなり大きいのではないか。両方集めている者ももちろんいるが、彼らの収集熱はどちらかに大きく偏っているのが普通ではないか。どちらか一方は、ついでにやっている程度なのだと思う。

ちなみに私はといえば、バッジ好き好き人間としては、どちらにも属しはしないが、嗜好としてはコインの方に近いと断言できる。金属それ自体が好きなのかもしれないなあ。
国の機関(現在は独立行政法人)として日本のカネを作り続けてきたのは、造幣局印刷局で、前者はコイン、後者は紙幣の印刷を行っている。造幣局には昔から行きたかったが、印刷局の方は行こうと思ったことはないような。印刷局は紙とインクの世界で、名前からして印刷屋さんみたいであんまりありがたみがないが、造幣局は金銀キラキラの世界で、モノ自体に魅力がある。「造幣」という語感もカッコイイ。

前回の続き。
造幣博物館のメインは、日本の貨幣コレクションであるが、勲章やメダル、金属加工品なども製造している。たまに、古いバッジなど、造幣局製造の刻印を見つけることがある。
貨幣コレクションで一番目を惹くのがやはり大判・小判・近代金貨のたぐいで、好きな人には堪らないだろうが私には知識もないのでスゴイとは思っても、その良さはよくわからないというのが正直なところ。

それに対して、勲章コーナーはやはり見ていて楽しい。
難を言えば、勲章制度創設期に作製された試作品やデザイン試案など、歴史的なモノを見せて欲しかったと思う。その点は残念だ。

勲章展示コーナーと、宝冠大授章(勲一等宝冠章)の副章の画像を載せておこう。
宝冠勲章は女性のみ与えられる勲章だったが、平成15年の栄典制度改正(私は「改悪」と罵ってはばからないのだが)によって、皇族や外国人など特殊な場合にしか用いられないようになった。
丸く白く光って見えるのは、全部真珠。大授章副章では209個使われているとされる。
製作原価は日本の勲章で最も高いとされるが、本当かなあ?