徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 造幣局東京支局見学記 ~勲章のできるまで~

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造幣局東京支局構内の様子。左の建物が見学コース)

この間、長年の懸案であった、池袋にある造幣局東京支局の工場見学に行ってきた。工場見学は平日でしかも事前申込みが必要なので、これまでなかなか行くことができないでいたのだ。

場所は、池袋サンシャイン60のほど近く。
造幣局は、大阪に本局と、東京、広島に支局を持っている。規模的には大阪本局のほうがずっと大きく、東京支局は思ったよりこぢんまりしたところであった。
ここでは、プルーフコインや記念コインをメインに作っているそうである。勲章も作っているが、瑞宝章のみとのこと。
工場内部の撮影は禁止で、コイン製造は当ブログの対象外なので割愛。
併設されている博物館内に展示されていた、勲章(瑞宝章)の製造過程を見てみよう。

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             (十字圧穿)
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             (圧写)
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             (圧穿)
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             (MC加工荒ヤスリ)
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             (七宝・金メッキ)
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             (組立)

瑞宝章は見るからに形が複雑で、パーツも小さくて細かく、作るのはちょっと骨が折れそうである。

ところでこの瑞宝章何となく違和感が・・・と思っていたら、デザインが微妙に違っている。本章の上に、白い桐の紐章が取り付けられ、何となく縦に間延びした感じがする。なお、紐章は、瑞宝章のすべての等級に取り付けられている。
そうか、変更になったのか。知らなかった。
しかしどうかな、本章の周りの白と、紐章の桐も白、というのは、ちょっと抜けた感じを受けてしまう。

ちなみに、こちらが従来の勲四等瑞宝章。リボンから直接本章がぶら下がっている。

博物館の方は事前予約なしで、開館時間ならいつでも行けるそうなので、興味のある方はぜひどうぞ。
勲章の他にも、コインはもちろん、各種メダルやその他金属製品が見られるので、けっこう楽しい。もちろん、すべて無料というのも魅力。
独立行政法人化されてからは、採算をとるために経営はけっこう大変そう。しかもいろいろ縛りもあって(民業圧迫の禁止など)、職員の話を聞いていてちょっと同情してしまった。今では、一般からのメダル製造の受託などは行っていないそうで、驚いた。

おみやげコーナーもあり、ここでしか買えないグッズもいろいろ。よかったら協力してあげてください。