徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 「せんとくん」バッジ

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(左:イベント記念バッジ、右:せんとくんバッジ)

平城遷都1300年祭というイベントが来年行われるのだが、「ナント(710)立派な平城京」から1300年経つのだね。
奈良県の大イベントになりそうだが、イベント自体以上に有名になった(というか物議を醸した)のが、マスコットキャラクター「せんとくんだ。

このキャラが採用されたときから、「気持ち悪い」「可愛くない」と評判が悪かった。あまりにもネガティブな反応が多いので、どんなキャラだろうと興味をひかれて私もネットで検索して見てみた。文句を言うほどひどいことはないだろう、と思っていたのだが、
「うっ・・・これは、ちょっとどうなんだろう・・・」
という感じであった(笑)。

このキャラに不満を持つ一部グループが独自にキャラを選定、「まんとくん」なる独自キャラクターを擁立するなど、イベントそっちのけの話題にメディアは盛り上がった
せんとくん」を選定するに当たってそこまで計算されていたのならすごいが、まあなにがどうなるかわからないものである。あの騒動も、結果的にはこのイベントの知名度アップに極めて大きな貢献をした。

私もこのキャラの異様なインパクトは大きかったのだが、慣れというのは恐ろしいもので、世間的にも「これでもべつにいいじゃん」というムードにもなりつつある感じがする。世論なんて無責任なもんだなあ。

当ブログでも、せんとくんバッジが登場したらぜひ取り上げねば、と思っていたのだが、なかなか買いに行く機会がなく、出かけたついでにやっと入手できたので紹介しよう。

都内で発売されているのは、地下鉄永田町駅からほど近い都道府県会館。全国の都道府県の出張所が軒を連ねるビルである。ここ、入っていいんですよね?という雰囲気のロビーを通り、エレベーターで上階へ。奈良県の事務室入り口は観光パンフレットがいっぱい。もちろん平城遷都1300年祭のもある。

ところが、カウンターには、イベントバッジはあるのだが、せんとくんのは探せど見あたらない。
カウンター越しに、職員に「キャラクターのバッジがあると聞いたんですが」と尋ねると、「ああ、ありますよ」とロッカーから袋詰めのせんとくんバッジを取り出してきた。
せんとくんグッズの方がよっぽど有名だし、おもしろがって買う人もいるんじゃないかと思うのだが、いかにも公務員らしい、いっそ清々しいまでの商売っ気のなさには、ひそかに感動を覚えた

というわけで、別にコメントするほどのバッジでもないのだが、来年のイベントの成功と奈良県の発展を期待してやまない。
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都道府県会館内、奈良県事務所入り口のショーケース)