徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

モンゴル 戦闘名誉メダル

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デザイン的にはとてもモンゴルらしいというか、イメージピッタリのメダル。知らない人でも、これがモンゴルのモノと簡単に想像できるのではないだろうか。
デザイン的にも印象的な上、かなりの数が作られており、モンゴルのメダルの中でも有名な部類にはいるだろう。

これが戦闘名誉メダルである。1945年の制定以来、いくつものバージョンが存在するが、これはその最初のタイプである。特徴は、赤い布リボンの綬と、スクリュー式の留め具だ。ややオレンジ味を帯びた赤い七宝にも古さを感じる。
後のタイプは銀製でなく、銅に銀メッキとだいぶコストダウンされていく。

疾駆する馬に騎乗した兵士が剣を振り上げている図である。周りを囲んだ雷紋も、いかにもモンゴルらしい。
うーん、改めてみるとツクリの良さを感じる。刻印も良く、シンプルだが騎馬像はシャープで生き生きと表現されており、この頃のソ連製メダルの製造力は実に大したものである。
なお、このデザインは、ハルハ川戦争記念メダルにかなりよく似ていて、デザインしたのは同一人物じゃないかという気がするほどだ。