徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本家畜商協会バッジ

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宮崎県で猛威をふるっている口蹄疫

連日大きく報道されているが、私もこのニュースから目が離せない。職場では新聞各紙で関連記事を読み、ネットではマスコミサイトを巡回、農水省や宮崎県の公式サイトも欠かさずチェックしている。
いや、別に仕事に直接の関係があるわけではないし、うちで食べるのはもっぱら安いオーストラリアビーフなので、エース級の血統宮崎牛など、ほとんど何の縁もない。だが今回の事件は、さまざまな立場の関係者の思惑が入り乱れ、ぶつかり合い、そういう意味で単なる防疫上の問題を超えて、大変複雑な様相を呈し始めた。そこに興味がある。

まず、伝染病が発生すると必ず出てくる「封じ込め対策」だが、理論上は全くその通りであっても、現実には非常に多くの問題を生じ、それはそもそも実施が困難なものだ、ということがよくわかる。
さらに、屠殺処理には、発症家畜を出していない農家が反発する。種牛は殺せば県畜産の将来がなくなると県が反対する。交通制限などで、他産業にも悪影響が及ぶ。地域のイメージが悪化する。屠殺処理についてみても、屠殺の優先順は、埋却地は、人材確保は、実施の法的根拠は、農家への支援は・・・と挙げてみればきりがない。
強病原性鳥インフルエンザの人-人感染が起こったらどうなるか、考えただけでも恐ろしい。家畜の口蹄疫程度でこんな状態では、「封じ込め」など絶対に不可能だ、と思えてくる。

さて、それはさておき、今日のバッジは、日本家畜商協会のバッジである。家畜商の人たちも、この口蹄疫騒ぎでは大きな影響を受けているだろうなあ。これまで以上に、「健全な家畜の流通」や「優良系統の確保」に神経を使わなければならなくなっていくだろう。

これも大変リッパな美麗なバッジであり、青色の七宝が金色によく映えている。14葉菊花型は、まるでどこかの議員バッジのようでもあり、その辺のデザインは、権威性をバッジに持たせようと企図して作られたのであろう。中央の「推薦」というのが何なのかは不明。
社団法人日本家畜商協会は、現在も存在し、普及啓発活動などを行っている。公式サイトを見ると、表彰事業なども行っているようであり、「推薦」という文字からして、協会表彰がらみのバッジだろうかとも推測している。