徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 いわき市市政功労章

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3.11震災からようやく1か月。混乱のひと月だったが、復旧どころか、危機はまだ現在進行中である。
このままでは福島県の人口が減ってしまうのではないかと思う震災後の状況。地震津波による破壊、福島第一原発による放射性物質の拡散。今日夕方も大きな余震があった。余震と言っても、最大震度6弱という大きさだ。夜になっても、関東では小規模な揺れが続いている。何だか私の体もすっかり地震慣れしてしまった気がする。
問題の解決には、相当の時間がかかることだけはよくわかった。じゃあ、それまで住民はどうしたらいいのか? 元に戻るだけでも、どれだけのコストと時間がかかるのか?

エールを送るというわけでもないが、今日は福島関係のモノを紹介したい。福島第一原発から30キロ圏内にも一部が含まれる福島県いわき市の市政功労章である。いわき市では、震災による死者290名、行方不明者数は、1か月経ってもいまだに不明。そして今日も大規模余震に襲われたところだ。

メダルは、平成2年10月1日に贈呈されたモノ。
純銀金メッキ製で、一見して大きめだが、実際には非常に厚くて重い。計ってみたら86gもあった。服につけたらずり下がってしまいそうな重で、なんでこんなことにしたのかフシギだ。
製作は東京神田の徳力本店である。

「市政功労者の皆様へお送りした記念品のデザインについて」という添え書きによると、
この記念品は、鳳凰が飛びたつところを基本模様としてとり入れ、その品位の中にいわき市の躍進と発展をあらわし、冠は山、台座は海、外周は十四市町村の大同団結と、市章を中心にいわきの一体化を表現したものである。
・・・ありふれた表現なのだが、こういう状況になって読んでみると、感慨深い気分にさせられる文章である。