徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

エスペラント SLEA(スウェーデン労働者エスペラント協会)バッジ

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最近日本モノが続いたのでちょっと趣向を変えてみたい。
最近、エスペラントバッジが何点かまとめて入手でき、久しぶりだったのでうれしかった。

この中で、「SLEA」という見慣れないバッジがあり、正体が不明だったので調べてみた。
なんの略かと思えば、「Sveda Laborista Esperanto-Asocio」、すなわち「スウェーデン労働者エスペラント協会」であった。確かに、バッジ裏面には「STOCKHOLM」の刻印が見える。
エスペラント左派SAT系の組織で、労働組合エスペラント学習を行っているそうだ。
なるほど、バッジが赤地のワケだ。

エスペラント運動は政治的主張とは切り離し、政治的中立の立場で普及を行おうというのが当初の主張ながら、エスペランティストは、誕生以来たびたび政治的迫害を被ってきた。また激動の現代史の中で、エスペランティストは中立の立場を離れて、積極的に政治運動に係わっていくべきという動きが生じるのも当然であろう。

SAT(Sennacieca Asocio Tutmonda 国民性なき全世界協会)がまさにそれで、エスペラント階級闘争、国際連帯の武器として活用していこうという立場である。

SATのバッジは、このSLEAのバッジと同様に赤地であり、もちろん赤旗をイメージしたモノであろう。

【関連の既出項目】
エスペラント(SAT)バッジ