徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 「八重たん」バッジ

イメージ 1

NHK大河ドラマ「八重の桜」が話題だ。会津出身の父など、放映前から見る気満々の様子。おかげで、私も何となく気になってみている。

しかし、実は私は昔から、戊辰戦争がらみの話はあまり好きではない。会津士道だとか白虎隊だとか、悲劇も手垢にまみれすぎて、まるで忠臣蔵だ。私自身が会津にルーツを持つ人間だけに、たぶん、他の人より遠慮したい気持ちが強い。

亡き祖父は特に会津に愛着の気持ちが強かった人で、離れて住むようになっても、本籍だけは会津に残していた。国内外のあちこちを転々とした人だったが、だからこそ歴史の悲劇に見舞われた故郷への思いが強かったのかもしれないと思う。祖父がもし存命だったら、震災で大きな被害を受けた福島への支援は惜しまなかったに違いない。
きっと、私が「ベタな悲劇話」に抵抗感を持つのは、そんな環境で育ったからだろう。

だがまあ、今回のドラマについては、近代日本誕生の陰で苦難を強いられた会津の事を知られるよい機会になるのではないか、という気持ちになっている。これをきっかけに、関心を持つ若い人も多いだろう。それは決して悪いことではない。
NHKが威信をかけて製作しているだけあって、映像も見事。登場人物があまりに美男美女ばかりなのは気になるが、まあこれはあくまでドラマ。しかし会津のイメージアップには間違いなく貢献するはずだ。

そして、震災以降ダメージを受けた地元観光業界の期待は高い。空襲を受けなかった会津市街はレトロな雰囲気を濃厚に残していて、旅情を味わえ、磐梯山を初めとする自然、温泉、食事など観光資源もなかなか豊富。大河ドラマが観光業へ与える影響はもとより大きいが、今回は震災による減益が大きいだけに、なおのことである。

・・・などと思っていたら、イメージキャラクター「八重たん」のピンバッジ登場のニュースを見つけて、ちょっとのけぞった。
福島県福島県観光物産交流協会では大河ドラマ「八重の桜」をPRするピンバッジを作製し、1月28日に関係機関への配布を始めました。
なのだそうだ。これも一種のゆるキャラか。
なお、記事によるとバッジは一般販売はしていないとのこと。

現代日本のサブカパワー恐るべし。