「宗教文化の振興をとおして心豊かな社会の形成をめざし、さらには世界平和へ貢献することを目的としています。
また、その目的を達成するため、信教の自由の尊重と擁護、並びに、政教分離の原則のもと、教派神道連合会、公益財団法人全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、公益財団法人新日本宗教団体連合会(以下「協賛団体」)及び、その他の団体と緊密に提携しながら活動しています。」
なのだそうだ。そのため、「宗教文化振興事業」を、調査研究や講座・セミナーの開催、広報をとおして推進しているという。平成24年からは、公益財団法人となっている。結成は戦後直後、昭和21年6月。新憲法の公布はこの年の11月だから、同い年である。戦後の新時代を迎えるにあたり、宗教のあり方が大きな節目を迎えていた頃のことだ。
それまでは、「大日本戦時宗教報国会」という組織があったのだが、日宗連とはあまりにも性格が異なるので、単なる改組であるはずがない。戦争遂行に係わった公職者が次々にパージされていた時代のことだ。
それまでは、「大日本戦時宗教報国会」という組織があったのだが、日宗連とはあまりにも性格が異なるので、単なる改組であるはずがない。戦争遂行に係わった公職者が次々にパージされていた時代のことだ。
このバッジ、なんか派手なバッジだなーと見てみたところ、裏面に「平和記念 国民宗教大会 1949」という意外な文字があった。たなびく雲に太陽が輝き、平和の白いハトが羽ばたいている図である。さらに桐箱のフタには「世界戦々没者追悼」の文字も見える。
この「国民宗教大会」は、1949年10月6日に開催され、その内容は宗教諸団体の代表者による平和会議であったようだ。
参加者には、宗教が悲惨な戦争を抑止することができなかったばかりか、時に積極的に荷担すらしたという負い目が、当時は濃厚であったことであろう。
この「国民宗教大会」は、1949年10月6日に開催され、その内容は宗教諸団体の代表者による平和会議であったようだ。
参加者には、宗教が悲惨な戦争を抑止することができなかったばかりか、時に積極的に荷担すらしたという負い目が、当時は濃厚であったことであろう。