徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

エスペラント 第18回(1926年)世界大会バッジ イギリス(エディンバラ)

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これまでこのブログでは多くのエスペラント世界大会バッジを紹介してきた。エスペラント世界大会は、現在では世界エスペラント協会(UEA)が主催し、世界の都市で毎年開催されている。
第1回大会は1905年、ブローニュ=シュル=メール(フランス)で開催され、2013年で98回を数えている。年数と開催回数が若干合わないのは、2度の世界大戦中、中止の期間があったためである。記念すべき第100回大会は、2015年、フランスのリールでの開催が予定されている。

できれば全大会のバッジを集めたいものだ・・・というコレクターとしては夢想するわけだが、実際には相当ハードルが高い。そもそも、すべての大会で記念バッジが作られているかどうかすらわからない。私の知る限り、最も古いモノでは、第8回大会(1912年)のバッジが確認されているが、それ以外は不明。うーん、誰か知っている人はいないものか。

さて、今回紹介する第18回世界大会のバッジは、これまで紹介してきたエスペラント世界大会バッジの中では最も古い1926年、第18回大会のものだ。
時代は古い割には保存状態も良く、デザインも古さを感じさせない。
18A UNIVERSALA KONGRESO DE ESPERANTO 1926 EDINBURGO」(第18回エスペラント世界大会 エディンバラ)とある。中央に描かれているのは、現在世界遺産にも登録されている街のシンボル、エディンバラ城であろう。
エスペラントのシンボル緑星が水色の輪にはまって見えるところがおもしろい。透かし彫りを採用したところもユニークである。裏面にはメーカーの刻印がないため、どこの街で製作されたかは不明である。

それと、ひとつ気になっているのは、都市名の書き方である。このバッジでは、英語のEdinburghではなく、エスペラントでEDINBURGOと書かれている。
実は、各大会バッジではこの開催都市名の表記は一貫しておらず、エスペラントだったり現地語だったりする。ちなみに、2007年の横浜大会ではYOKOHAMOとエスペラント表記であった。
せっかくエスペランティストの集まる大会用のバッジなのだから、エスペラント表記にすればいいのになあと率直に思うのだけど。