徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 警察予備隊江田島教育学校バッジ(1950年)

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今年も今日でおしまい。仕事納めからあっという間の大晦日だ。大掃除をばたばたとしている間に、早くもやってきてしまった。今年は9連休もあるというのに、この調子で、気がついたら年末年始の休みなど終わってしまうのだろうなあ。

さて、1年を振り返ると、個人的には4月にこれまで行ったことのない部署に異動し、そこで悪戦苦闘しているうちに今年が終わってしまった。コレクションの方はというと、状況はますます厳しい時代の中、なんとかしぶとくやっている。数は少ないものの、すばらしい珍品も入手できたので、良しとすべきであろう。

というわけで、今日は1年の最後に、今年の珍品を紹介しよう。最上級クラスのではないけれど、歴史的に興味深い品を。
警察の旭日章と周りを囲んだ月桂樹、交叉した銃、そしてP.O.の文字。ネジ留め式バッジだ。これだけだと何のことやらわからないが、裏面の文字に興味を惹かれた。
江田島 第壹期 1950.9.28.」。

どうやら、警察予備隊発足時に関わる品らしい。俄然興味が湧いて即購入。
改めて調べてみると、自衛隊の前身となる警察予備隊は、朝鮮戦争勃発直後、1950年8月に発足。幹部育成のための教育学校が広島県江田島に開校されたのである。旧海軍兵学校施設が使われたらしい。

どうやら、時期的に見ても、このバッジはその第一期生のものと思われる。表面の「P.O.」というイニシャルは、階級を指すものか。
「1950年9月28日」という日付は何の日なのか、今のところ不明である。
些細なことながら、年号を昭和でなく西暦で記入するあたりは時代の雰囲気というべきだろうか。

自衛隊史を物語る一品として、興味深いものである。