徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

イギリス 聖ヨハネ騎士団修道院バッジ

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今日はまた聖ヨハネ騎士団の話に戻ります。

白状すると私は塩野七生ファンで、「ローマ人の物語」なんて1巻以来ずっと、ほとんど毎年発売当日に買ってるくらいです。そして、その著書で初めて読んだのが、実は「ロードス島攻防記」でした。

16世紀、勢力を西に伸ばしつつあるトルコ帝国と、それに圧迫されるヨーロッパ諸国。キリスト教勢力の最前線となったロードス島を根拠地とする聖ヨハネ騎士団は、大要塞を築き、トルコ帝国軍と対峙しますが、壮絶な戦いの末、結局破れてロードス島を去る・・・というストーリー。おもしろかった。

あんまりおもしろかったので、友人にも勧めました。そのうちの1人はすっかりハマッてしまい、のちに彼は、イタリアやロードス島に旅行にも行きました。すべてこの本のおかげで。
彼のローマでの目的地のひとつはもちろん、騎士団本部。ローマ中心部のシックな高級店が並ぶコンドッティ通りでした。
で、本部を見つけて写真などを撮っていたら、本部建物から1人の男が出てきたそうです。友人は、その男になにか話しかけたいと思って、下手な英語で、
"Are you a Knight?" とたずねたところ、その男は、
"Yes , I am." と答えたんだそうだ。
なんか中1で習う英会話みたいだ(笑)。

さてバッジ。
裏面にBIRMINGHAMの刻印があり、イギリス製のバッジ。「BRIGADE・ORDER OF ST JOHN・PRIORY FOR WALES (団 聖ヨハネ騎士団 ウェールズ修道院)」とある。
ヨハネ騎士団十字(8つの角を持つ変形十字)に、小さくユニコーンと獅子が描かれています(周囲を囲む草がなにかは不明)。

やっぱりサマになるシンボルマークだなあ。