徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 救火会メダル

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時代は不明ながら、かなり古そうなメダル。清末~民初のものか。
材質は白銅で、タガネでコツコツ表面を刻んで作った手製。八角形で周囲を八卦で囲み、「烏北 第四号 救火会 上龍員」と書いてある。
中国の古いバッジやメダルには、こうしたタガネで作った手製のものをたまに見ることがある。

「烏北」は地名だろう。「救火会」は消防組織。「上龍員」の意味は不明だが、なんとなく想像はできるそうだ。西洋のドラゴンは口から火を吐き、アジアの龍は水を吐く。雨乞いと龍が密接な関係があるのは、龍と水が結びついているからである。

水を吐く龍と消防。
まさに消火活動に当たる消防士にふさわしいシンボルであるように思われるがどうだろう。

幅58mmもある大型のメダルで、上からリボンで吊すような形になっている。
功労章のようなものというより、識別章のようなものかもしれないと思う。だからこのように大きく、字もデカデカと書かれているのではないかと想像している。