徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 大日本水産会 有功章(?)

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昨日、露領水産組合の功労章を紹介したので、今日は大日本水産会のモノを取り上げよう。

農・林・水産の第一次産業では、それぞれの分野でほぼ同時期に全国的な団体が組織された。
列記すると次のとおりとなる。( )内は現在の名称である。


名称といい創設時期といい、当時の農林省等中央監督官庁からの働きかけがあったのだろう。にしても、なぜ大日本水産会だけが一般社団法人なのかはよくわからない。

大日本水産会、略して「大水」。公式サイトによると、会の概要は次のとおり説明がある。

一般社団法人大日本水産会は、水産業の振興をはかり、経済的、文化的発展を期することを目的として、明治15年(1882年)に設立された、我が国唯一の水産業の総合団体です
大日本水産会水産業にかかわる我が国の400余の代表的な団体や会社を会員として構成されており、会員からの会費収入を基本に運営されています。」

大日本農会では毎年功績者に緑白、紅白、紫白の綬を持つメダルが贈呈されている。
大日本水産会においても表彰事業が行われており、水産功績者が毎年秋に発表されている。が、現在メダルの贈呈が行われているかどうかがよくわからない。
他の団体の慣例からしても、大日本水産会でも少なくとも過去には功績者に対してメダルの類が行われていたはずで、画像のメダルがそれではないかと思っている。なぜ断言できないかというと、オリジナルと思われる紙箱にも、本体にも、功績章や功労章といった文字がないからである(メダル裏面は無字)。せめて「功」の一字でもあれば確定するのだが・・・。

水色と白色の綬に丸いメダル本体。「大日本水産会」の文字と、中央に六角星、両側に見えるのはどうも2頭の龍らしい。
龍は伝統的に水を支配する力を持っているとされる。それ故に水産会のメダルにも登場しているのであろうか。