徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ベトナム 抗戦勲章

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昨日に引き続きベトナムものを。

今のところ、私が唯一持っているベトナムの勲章がこれ。1948年制定の歴史ある勲章であり、独立闘争におけるフランスや、ベトナム戦争におけるアメリカとの戦いで軍功をあげたり戦いを支援した兵士や部隊に授与された。

ベトナムの勲章はだいたいこんな感じだ。五角形のリボンはやや幅広で、ソ連や東欧ではリボンの裏にアルミ板が入っていてピンとなるようにできているのだが、ベトナムのは裏打ちがないためフニャフニャした感じのものが多い。
また、本体もアルミ製にペイントというパターンが多く、七宝で綺麗に彩色したものなどはないようだ。
七宝好きの私としては、この点でもあんまりベトナムものにのめり込めないのである。
まあ、ベトナムものにも独特の雰囲気があってそれはそれで悪くはないのだが・・・
ベトナム勲章について言えば、デザインはどれも陳腐な社会主義風というか無難なものであって、あまり特筆することはない。
この勲章も、五角形をベースに、五角星、歯車に稲穂の組み合わせ。なんかどこかでみたような、といってしまっては身も蓋もないか。

本体には、「KHANG CHIEN」と書いてあるのだが、どうも漢語由来のベトナム語のようである。
実はこのメダルを見たとき、これが中国語では「KANG ZHANG」すなわち「抗戦」であることはすぐわかったので、購入を決めたといういきさつがある。