徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 文革期毛沢東バッジ(革命領袖)

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街を歩いていると、「MELS」というブランドをたまに見かける。
実は初めて気がついたときは、「まさか・・・Marx,Engels, Lenin & Stalinかっ!?」と目を見開いたものだが、もちろん違う。Made Expressly for Ladies Shopという若い女性向きのファッションブランドなのであった。
あ~やっぱりね・・・
もっとも、真相を知ってもなお、なんだか気になってジロジロとロゴを眺めてしまう私は、ひそかに「革命領袖ブランド」と呼んでいる。あそこの社長も、そんな目で見ているヤツがいるとは夢にも知るまい(笑)。

さて、その革命の領袖たちをバッジにしたものがあるので紹介しよう。
文化大革命期の毛沢東バッジのひとつで、革命の象徴である上記の4人と、世界革命の中心を任じる中国の指導者毛沢東をひときわ大きく描いたバッジだ。
そう、当時の中国は、ソ連社会主義に背いた修正主義国家と罵倒し、中国こそが正当な革命の後継者と主張していたのであった。

文革期毛バッジにはピンからキリまでむちゃくちゃな量が制作されたのだが、その中でもかなり気合いの入った一枚である。彫りも深く、デザインもなかなか斬新で、横幅75mmもある堂々たるバッジである。おそらく1969年頃の作であろう。
その筋では名品として知られる。最近の相場は知らないが、今ではけっこうな額になっているはず・・・

裏面には、「馬克思主義列寧主義(=マルクス主義レーニン主義毛沢東思想万歳」とある。