徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ 第2次世界大戦の「反枢軸国キャンペーンバッジ」

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今年も、暑い終戦記念日であった。
ここしばらく議論が沸騰していた靖国参拝問題も、福田首相になってからというものすっかり下火になった感がある。
中国ではオリンピックの真っ最中。こういう日に中国チームと戦う日本チームはイヤだろうね。まあ当局のコントロールにもよるのだろうが、深刻なトラブルはなかったようでなによりだ。

さて、今日はアメリカで大戦中に作られたバッジを紹介しよう。反枢軸国キャンペーンバッジである。ヒトラーを揶揄したグッズはいろいろとあるが、日本の指導者はキャラ的につかみにくいからなのかどうか、あんまり登場しないような気がするがどうだろう。

ところがこれが、実に困ったシロモノなのであった。

「この3匹のネズミどもを駆除しろ!(EXTERMINATE THESE 3 RATS)」と、これまた露骨なスローガンだが、まあこの種のアイテムでは、回りくどいスローガンは好まれないものだ。
ファシスト=ヘビ、コミュニスト=ブタ、日本=鬼子、米英=鬼畜、などという敵に対する罵倒はいろいろあるけど、こちらはネズミなんだね。小うるさく汚らしいというイメージを付加しているのだろうか。ご丁寧に、下部にネズミも描かれている。

「困ったシロモノ」というのは、ヒトラー(ADOLF)、ムッソリーニ(MUSSI)は、絵もそれなりに似ていると思うのだが、もうひとりの「TOGO」って、これ誰よ?
まさか日米開戦時の外相、東郷茂徳ってことなないよね? 日本代表なら、東条英機になるんじゃないかと思うんだが・・・

「TOJO」の書き間違いなんだろうか? いや、それにしてもこの顔、東条英機には見えないしなあ・・・といって東郷茂徳にも見えないんだから困ったものだ。

余計なお世話かも知れないが、肝心の敵国日本に対する理解があんまりできてないんじゃないかと、疑いたくもなってくるバッジである。

この辺、どなたかアドバイスいただける方、コメントお寄せください。まあ別に誰だっていいじゃんかと言えばそれまでだけど・・・。