徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 華北解放紀念章(1950年)

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今日8月1日は中国人民解放軍の創設記念日、「建軍節」なので、それに因んだモノを紹介する。
日本人には、意外に知られていないんだなと思ったことがあるのだが、中国で見かける赤地に星と「八一」マークの旗。あれは、軍旗である。8月1日の南昌蜂起を記念してデザインされた。

日本の敗戦後、勃発した中国の国共内戦。当初圧倒的に優勢だった国民党軍が結局は共産党軍に敗れたのだが、この戦争中、三大戦役と呼ばれる戦いがある。淮海戦役、遼瀋戦役、そして平津戦役である(1948~1949年)。これらの戦いで勝利をおさめ、共産党が最終的に内戦の勝者となった。

今日の一枚は、華北地域の解放紀念章である。この紀念章は1950年に発行されたモノだが、この時期、中国各地で解放紀念章が作られた。中でもこの華北解放紀念章は、平津戦役における軍の動員規模が大きかったためだと思うが、発行数が大変に多い。つまり、安価で容易に入手できるありふれたメダルである。
銃を構えた兵士の後ろには、華北地域の象徴として、万里の長城が描かれている。そして、後ろには大きく解放軍の軍旗がたなびく。

私としては、今日久しぶりにこのメダルを取り出して見たような気がするが、これは私のコレクションを初めた初期の段階で手に入れたモノで、何だか懐かしい。
リボンも色あせ、状態もあまりよくなく、どうせ買うならもっとちゃんと選んで買えよな、珍しいモノじゃないんだから・・・と思ってしまった。まあ、アイテムの全体像が全く分かっていなかった当時の駆け出しコレクターぶりが、自分でもなんとなく思い出されてしまうのだ。