徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本共産党50年党員章・永年党員章

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先週15日、日本共産党が創立90周年記念日を迎えたというニュースを見た。そうか、1922年の創設だったっけ。日本共産党は、日本の政党の中ではもっとも古い歴史を持つ。もっとも、小選挙区制の導入や、基本政策の現実との乖離など、課題は山積で、党勢は右肩下がりを続けている。福島第一原発事故以降、せっかく反原発運動が盛り上がりつつあるというのに、お得意のはずのこの問題でも存在感を示しているとはとても思えない。ワーキングプアや非正規雇用問題などでもそう。このままだと、選挙制度を変えても党勢の拡大はとてもムリじゃないかと思う。

それはさておき、せっかくの記念なので今日は日本共産モノをとりあげよう。
画像は、向かって左が「50年党員章」、右が「永年党員章」である。長年党員を務めてきた人に贈る、一種の功労章である。大きさはほとんど一緒。いずれも、裏面には「日本共産党中央委員会」の文字がある。地方支部の作ではなく、れっきとした党中央の作ったモノである。
永年党員章は、以前取り上げたことがあるのでここでは詳しく触れない。50年党員章について見てみよう。全体に金メッキが施され、下に「50年党員章」とある。

この2枚のバッジを比較すると明らかなのは、メッキの色違いである。外枠の部分が金と銀で異なっている。このことから明らかなとおり、50年党員章は、永年党員章よりワンランク上のようである。おそらくは、永年党員章は、在籍30年の記念バッジなのではないかと思う。
この50年党員章は、私の印象では、かなりレア物のようだ。永年党員章はたま~に見かけることもあるが、50年党員章は、手元の一枚しか見たことがない。

日本共産党も、90年の道のりはきわめて激しかった。党内部の路線闘争、権力争い、体制や反共産党諸団体との戦い、本当に枚挙にいとまがない。
仮に今50年党員章をもらえる人は、1962年に入党していたはずで、安保闘争反核・反ベトナム戦争など激しい政治闘争の時代をくぐり抜けてきたわけだ。

【関連の既出項目】
日本共産党永年党員章