徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 航空自衛隊部隊章(旧型、2点)

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職場の異動があったりなんだかんだで、気がついてみれば4月ももう下旬。久しぶりにブログの書き込みでもするか。今日はまた冬が戻ったかのような冷たい雨だ。

中国、韓国との領土問題、そして戦争勃発を吹聴する北朝鮮、まあ自衛隊にとっても困難な時期に入ったといえる。
私のコレクションの中にも自衛隊関係がないわけではないが、あまり関心がなかったこともあって、よくわからないまま放置されているものも多い。そんな中から画像のバッジを紹介しよう。

航空自衛隊部隊章である。
羽型の台座は各部隊共通で、中央に部隊標識を取り付けるようになっている。裏面は2個所で服に留めるネジがついている。
標識は現在では10種あり、画像は上が「防衛大臣直轄部隊及び機関並びに航空幕僚監部」で、下が「航空総隊」らしい。
防衛大臣直轄部隊及び機関並びに航空幕僚監部」の標識は、緑の台地に白い桜花。こちらは現行のモノと同じ形のようだ。
一方、「航空総隊」のそれは、紺青色の台地に航空機と3本の矢、こちらは旧型になる。現在の標識は、中央が航空機ではなく槍の穂先、それを囲む矢は4本となっており、遠目には似ているが微妙に異なる。なぜそのような改正が必要だったのか理由はわからない。が、個人的には槍の穂先型より、航空機型の方が何となく愛嬌があって好きである。
ともあれ、航空自衛隊員は、この部隊章を制服右胸ポケットの5mm上につけることが、「自衛官服装規則」の第17条で定められている。

部隊の標識なのだから、一見してわかりやすいことが大切なのだが、紛らわしいモノがある。
例えば、画像の航空総隊と中部航空方面隊の標識は、形が同じ、台地色が「紺青色」と「紺色」である。並べてみれば確かに違うものの、どうだろう、普通の人にはまず違いからしてイメージできにくいのではないか。
北部航空方面隊と西部航空方面隊も紛らわしく、こちらは「空色」と「水色」の違いである。どちらが濃い色か、わかりますか?(→西部の方がやや濃く見える)

色だけで見分けなければならないなら、微妙な中間色などでなく、赤黄青白黒!くらいのハッキリした違いにすればよいのに・・・と思うのだが、そもそも見分けがつかなければどうしても困る、ということ自体がないということなんじゃないかと思えてきた。