徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 高徳金山メダル

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かつて日本には多くの金山があって採掘事業が経営されていたが、今でも現役なのは鹿児島県の菱刈鉱山だけとされる。金がなくなったというより、採掘コストや人件費が高くなって経営として成り立たなくなったためである。

今日の一枚は、表に「金山 賞」と書かれたメダルである。よく見ると、鉱石を採掘するためのハンマーやたがね、鉱石を入れる俵などが描かれていてユニークだ。浮き彫りは非常に巧みで優れた細工となっている。左右でハンマーの形状が違っていたりするのも芸が細かい。
メダル裏面には「高安金山 安間鉱業事業所」という文字が彫られている。

ネットで調べると、高安金山は栃木県にあり、廃坑跡が存在していることが判明。鉱物マニアの鉱物採取記録がたくさん引っかかってくる。
残念ながら、「安間鉱業」が不明だったため、このメダルの製作年代の特定には至らなかった。

それにしても、このメダルの正体は何なのだろう。「賞」というからには、業務成績が優秀な者に贈与されたモノではないかとも思うが、もちろん想像の域を出ない。