徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 3級国旗勲章(旧タイプ)

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1級、2級と来て、今日は3級国旗勲章を紹介するが、ちょっと今までのものとは違う。作成時期により、さまざまな型があるのだが、今日のはスクリューバックタイプの古いものである。50年代のものと推定する。(先に紹介した1,2級はピンバックタイプで80年代以降の作と見られる)
銀色の地色も七宝の色合いも、似て非なるものであることが一見して分かる。

新しいものは着色が合成樹脂性っぽいボヤッとした光沢だが、こちらは紛れもないガラス質の輝き。透明な赤い七宝と不透明な青い七宝の色合いは特に美しい。金属の肌色は、メッキではない銀のそれである。
比べてみれば違いは色々あるが、一言で言えば高級感があるのだ。
このタイプはソ連製であるといわれている。

現在のコレクター市場でも、同じ国旗勲章でもこのタイプの違いにより取引価格は全く異なる。まあ、この出来では、当然も当然だが。
大量増産が質の低下を招き、質の低下が勲章自体の価値を低下させ、さらなる粗製濫造へ。どうせ遠目にゃわかりゃしない・・・・
これが北朝鮮の勲章における負のスパイラルの実態なのじゃないかと想像している。