さて、このブログでは最近すっかりオリンピックづいているが、もう一回だけ。
先日訪れたオリンピックミュージアムは、2階が有料エリアになっているが、1階部分は無料で誰でも見られる。ここでは主に2020東京大会に関する展示物があるので、関心のある人はぜひ寄ってみるのもいいだろう。
これまでこのブログでは毎度のこととしてオリンピックメダルを取り上げており、次は日本開催ということでオリンピックメダルに関する入札情報まで紹介してきたところだ。
オリンピックミュージアムで、やっと現物のメダルを見ることができたのだ。もしかしたら見られるかなと期待していたところ、本当にあったので軽い感動があった。
一列に並んだオリンピック・パラリンピック東京大会のメダル。壮観!
私は人一倍これについては関心を持っていたので、大体のことはわかっているつもりではあった。しかし、百聞は一見に如かず。現物を目の当たりにして、「でかい!分厚い!」と子供のような感想を抱いてしまった。
いずれも500gを超えるメダルなので、大きさもさることながら、厚みがすごい。
こちらがオリンピックメダル。金メダルだけが裏面。
そして、こちらが(今問題の)パラリンピックメダル。(こっちはなぜか金メダルだけが表面になっている・・・)
これが裏面のデザイン。パラリンピックマーク(スリーウェイブス)と点字がある。
で、東京大会のロゴがある方が裏面。
ところで、このメダルに関しては、想像だにしない問題が勃発した。
【ソウル時事】韓国の大韓障害者体育会は6日、東京で10日から開催される2020年東京パラリンピック選手団長会議で、パラリンピックのメダルが旭日旗を想起させるとして、組織委員会に対処を求める方針を明らかにした。
東京パラリンピックのメダルのデザインは扇がモチーフとされている。
韓国側は旭日旗の競技会場への持ち込みについても、禁止するよう組織委に求める方針。東京電力福島第1原発事故が起きた福島県産の食材などの問題も提起するという。(時事ドットコム、2019年09月06日)
これのどこが旭日旗じゃ!?
ニュースを聞いて、さすがに私もこれにはちょっと意表を突かれた。デザイナーの松本早紀子氏もさぞやびっくりしたことだろう。
韓国の歴史を思えば、日本への複雑な感情、ハッキリ言えば日本への怨念と敵愾心を忘れろというほうが無理であろう。日本人も彼らの抱くその痛みと屈辱に思いを致すことを忘れてはならないだろう。
が、ヘンな奴はどこにでも沸く。過剰なまでの日本への反発を抱き、不合理でわけのわからないことを言い出すこともしばしばあるのが韓国だ。韓国には、「旭日旗バスターズ」として有名な某教授をはじめ、変なことを言う人がいる。特に近年旭日旗撲滅運動はますます盛んになる一方だ。彼らは、それを「戦犯旗」と呼び、ナチスドイツのハーケンクロイツと同一視させようと躍起になっている。
まあ、ヘンなことを言い出す奴はどこの国でもいる。彼らにそんなことを言うなというのは、犬にワンと吠えるなと言うに等しいと思っている。
しかし、韓国が問題なのは、こういうイチャモンとしか思えない説を大真面目に取り上げ、公的機関まで国際舞台で主張しようとすることだ。
国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は12日、2020年東京パラリンピックのメダルデザインが
旭日旗 を連想させると韓国の大韓障害者体育会が指摘したことについて「全く問題ない。日本文化の要素を扇のイメージで反映したもの」と述べた。パーソンズ会長は、同日、都内で開かれた各国・地域のパラリンピック委員会代表が集まる選手団長セミナーで韓国側が懸念を表明したことを明かした上で、「デザインを見直すよう大会組織委員会に指示するつもりはない」と話した。
会場内での旭日旗の使用禁止も韓国側に求められたが「大会とは無関係」と要請に応じない考えを示した。
(後略)
(読売オンライン、2019/09/12 )
幸い、IPCも韓国からの「問題提起」を却下する方向のようだ。正直、IPC関係者もあきれ返っているのではないか。メダルのデザインは、IPCの事前承認が必要である。いまさら変なイチャモンをつけられたからと言って、ハイそうですかと飲めるわけがない。
来年夏に迫ったオリンピック・パラリンピック、韓国が今後何を言ってくるか、関係者の不安は尽きない。