徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 創価学会会員章、財務部員章

創価学会会員章、財務部員章

池田大作死去。ネットニュースで見たときは、思わずエッと声が出た。享年95歳(死去は11月15日、発表されたのは11月18日の創価学会創立記念日だった)。

池田大作の健康状態については、ここ10年以上公式の場に姿を見せなかったことから、実はとっくに死去しているのでは、などというウワサも飛び交っていた。公式にはいまだ健在ということであったが、年齢も年齢である。

創価学会は公称800万人の信徒を抱える宗教団体で、池田大作はその名誉会長という立場であった。実務からは退いているとはいえ、創価学会をここまで大きくしたのは池田大作の力によるところが大きく、最高権威の存在であり続けた。

姿を見せなくなって久しいことから、死去による直接的な影響はそれほど大きくないのではないかとも言われる一方、精神的支柱を失ったことで団体の衰退につながるという声もある。しかし、創価学会では学会員の高齢化が課題となっている中、絶対的権威の喪失は中長期的な影響は少なくない気がする。

創価学会員が本当に800万人もいるのかというのは疑問だが、全国あちこちに関連施設があって(私の通勤する途中にも学会の立派な文化会館があるのだ)、その財力の大きさがうかがわれる。

創価学会は、本来、日蓮正宗の信徒団体であった。しかし日蓮正宗創価学会との軋轢が次第に高まり、ついに日蓮正宗創価学会を破門にするに至る。1991年のことであった。創価学会は、それ自体が独立した宗教団体化したのである。

このバッジの「鶴丸」は、日蓮正宗宗門の紋であるため、現在では全く使用されていない。

現在創価学会のシンボルマークは「八葉蓮華」である。学会の公式サイトによると、次のように説明している。

創価学会のシンボルマークは、八葉蓮華(8枚の花弁の蓮華)を図案化したもので、1977年(昭和52年)3月に決定しました。
八葉の花模様が幾重にも広がる様子は一人一人が自身の生命に内在する無限の可能性を開き顕し、また日蓮仏法が世界に流布していく様相を表しています。
更に全体として豊かなふくらみをもっている姿は、功徳に満ちあふれる学会員一人一人の姿を表現したものです。

ところで、このバッジの「財務部会員章」というのが何なのかよくわからないのだが、結構このバッジをたくさん見るところを見ると、部会員数は随分多いようだ。どうやら「財務部会」というのは御布施(寄付金)関連の部署らしく、なるほど莫大な財力を誇る創価学会では大規模な部署なのは間違いないだろう。

学会員のバッジと財務部会員のバッジを比較すると学会員バッジのほうが一回り大きい。一般的な感覚からすると逆のような気がするが、裏面をよく見ると財務部会員バッジのほうは純銀製である(歴史ある大規模な組織だけに、色んなバリエーションのバッジがある可能性はある)。

なお、現在の組織図では「財務部」という名称は見えない。改組されたのであろう。