徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 創価学会指導長徽章 ~福岡出張編その2~

福岡ネタをもうひとつ。

福岡といえば、歴史的には金印も有名だけれど、もうひとつ有名なのが2度にわたる元寇の役。13世紀後半の日本を揺るがせた大事件である。今も福岡市内には、わずかながら当時築かれた石塁が残されている。
まあ、私が福岡といって思い浮かぶのは、金印と元寇、あとは明太子くらいなのであった。

福岡市立博物館で「国宝金印」を堪能した私は、館内に置かれていたパンフレットに目がとまった。その中に、「ふくおけの記念碑めぐり1」というのがあった。
そこには、東公園にある元寇記念碑のことが紹介されていて、つい興味をひかれた。
これは・・・おもしろそうじゃないか。なお、東公園には「元寇資料館」もあるらしい。これはぜひ行きたい!

時間がなかったので、翌日、帰る直前に訪れることにした。東公園は、県庁のすぐ近くにある。
まず目に入ったのが、亀山上皇銅像である。福岡の名所としても昔は有名だったらしい。
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元寇の役の際、伊勢神宮に勝利を祈願したことにちなんだもの。明治37年建立。ということは、つまり日露戦争中の作である。だが、その後の日本の歩みを知るわれわれにとっては、台座にある「敵国降伏」の文字が、なんだか切ない
しかし、史実に照らせば、ここは北条時宗のほうが適切じゃないかという気もするが・・・。

そしてもうひとつ、東公園にある銅像として有名なのが、日蓮聖人像」
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こちらも元寇の役の立役者。台座には「立正安国」とある。これも同時代の作らしい。
大国ロシアとの戦争に突入した時代、国家鎮護のためのモニュメントとして製作されたこれらの像には、時代の空気を感じさせられる。

ところで、期待していた「元寇資料館」だが、なんと土日祝日しか開いていないらしく、平日のこの日は閉館なのであった・・・ショックである。

それはさておき。
なんかこの話に因んだバッジはないかなーと思っていたのだが、日蓮がらみで創価学会モノでも紹介しよう。
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創価学会は、もともと日蓮正宗の信徒団体だったが、様々な軋轢を経て両者の関係は途絶。というか敵対関係になったといっていい。何でこんなにこじれたものか。
でもなんとなく、日蓮系の新宗教団体って政治に力を入れたりするのに熱心で、ひとたび敵とみなすと激しく論難するという性格があるみたいに見えるが、そもそも日蓮その人にもそんな傾向が見て取れ、そこから由来するのかとすら思える。

さて、バッジだ。日蓮正宗と断絶した創価学会は、「八葉蓮華」というシンボルマークを使うようになったらしいが、このバッジもその形になっている。
青地に「y」と書かれているが、これがなんの略だかは不明。そもそも「指導長」っていうのがどういう存在なのかもよくわからないが、この辺詳しい人教えてください。