徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 子供用オモチャの勲章

イメージ 1

仕事のない日は通常昼頃までゴロゴロしている私。だが今日は朝から天気がよくて、朝7時過ぎには活動を開始。久しぶりに、骨董市でもいってみるか。・・・
熱心な人は懐中電灯片手に夜も明けきらないうちから出かけるというが、さすがにそこまではできない。
まあ私にしてはこれが「早朝」参加の限界だ。

わざわざ出かけていって収穫なしで帰ってくるというのはなんだか妙に悔しいものだが(そしてそういうことがたまにあるのだ)、早めの参加が功を奏してか、今日はいくつかよい収穫があった。

その中のひとつがこれ。
おそらく昭和30~40年代、駄菓子屋などで売られていた玩具の一種ではないかと思われる。
「NEW FASHON ACCESSARY」 という英語もなんだか駄菓子屋風いい加減さで、つい懐かしい気分になる。

実際の勲章に基づいて作られていて、いちおうそっくりに作られているのが微笑ましい。
菊花勲章、旭日桐花勲章、旭日勲章、瑞宝勲章、金鵄勲章などが見える。・・・もっとも、中にはいくつかなにやら訳のわからないものも混じっていて、なんだこりゃという感じもなくもないが、これにそんな厳密なことをいっても仕方がないのである。
メダルはアルミ製で、直径は2~3cm。12個セットだが、台紙からひとつ失われている。

店先で見つけ、おおこれはおもしろい、と購入を決定。
だが、つくづく思ったのが、こりゃ今の子供には全然関心を持ってもらえないだろうなあということだ。
今や子供だけでなく、大人にとっても勲章などというものはあまりにも縁の遠い存在だ。

なにしろ、今では原則として叙勲の対象者は70才以上。さらに、もらった人もまず勲章をつけて外に出る機会はない。ありがたくいただいた後、記念写真でも撮って、あとは神棚か仏壇にあげっぱなしというのがほとんどではないかと思う。
私自身、実際に勲章をつけている人を見たことはないものなあ。
まあ、国家と国民の関係上、現状のほうがある意味健全だろうとも思うのだが。

だが、昔は勲章というものはもっとよく知られたものだった。
親戚や近所の人が戦争で勲章を授与されたり、子供たちのヒーローでもある有名な軍人が美々しく勲章をつけた正装姿が写真や雑誌に掲載されたりと、おなじみの存在だったのだ。
したがって、これら子供用のオモチャが作られたのは戦後だろうが、終戦からそう遠くない時代のものだろうと推測している。
たぶん、戦争ごっこでもしているワンパク坊主たちの胸を飾ったのだろうか。

♪僕は軍人大好きよ、今に大きくなったなら
 勲章つけて剣下げて
 お馬に乗って、ハイドウドウ♪
という古い童謡があったよなあ・・・