徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本社会党第60回全国大会バッジ

イメージ 1

もうひとつ日本社会党のバッジを。

矢印マークをシンボルとする社会党だが、この起源には諸説あって私もよくわかっていないのだが、「3本の矢」という意匠は、反ファシズムの象徴として、ヨーロッパではしばしば登場する。
(例として、ずっと前に紹介したフランス 労働者インターナショナルフランス支部バッジを挙げておこう)

社会党の場合は、さらにそれが一本にまとめられる形になっており、一説には「3本の矢の教え」に由来するとも言う。あの毛利元就の逸話に出てくる「一本一本は弱くても、束ねることで折れなくなる」と、団結の重要性を教えたとかいうヤツだ(史実かどうかは知らない)。

この説の真偽はさておき、労働者大衆の団結を訴える左派政党としては、あり得なくもないんじゃないかなあと思わせられた(でも、ここでなんで毛利の故事がでてくる?という気もせんでもないのだが)。

さて、このバッジだが、矢印マークに「60」とあることからなんのバッジかだいたい想像がつくのだが、裏面を見るとしっかり書いてある。
日本社会党第60回定期全国大会 94.1.17 於九段会館」。

全国大会の時は毎回バッジを作っていたようで、私の手元には別の年のバッジもある。やはり、矢印マークと数字というパターンは変わらない。

なお、日本社会党が消滅したのは1996年1月。この第60回全国大会から2年後のことである。・・・・