徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 人民軍帽章

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今日は天気がいいし暖かいから近所の公園にでも花見に行くか・・・と平和な休日にあくびしながら私が考えていると、突然ニュース速報。
北朝鮮から飛翔体が発射されたもよう」。

へーやっぱりやったのか、と思っていたところ、すぐに、
先ほどの情報は誤探知
と訂正情報が。ありゃりゃこれはまた失態だなあ。

しかし、誤った情報を出してしまったことは不手際よりも、私は別のことが気になって仕方なかった。
他でもない、日本語の使い方である。

まず、発射情報で、「飛翔体」という言葉が、私の神経をかすかに刺した。
なんじゃそのヒショータイってのは!?

漢字で見ればわかるにしても、「ヒショータイ」と聞きづらく発音しづらい単語を、耳で聞いただけでみんなすぐ理解できるだろうか。
ことは緊急事態なのである。100人中100人が即理解できる語彙を選択しなければならない。このような緊急時に、非日常的漢語的表現を用いる言語感覚は、いったいなんなのか。耳で聞いただけで誤解されない表現を用いることを、なぜ考えないのか。

どうせ「発射されたもよう」という推定表現なのだから、ストレートに「ミサイル(らしきモノ)が発射されたもよう」というべきである。これなら誤解する人はいなくなる。
危険を知らせるための情報なのだから、発射されたのが衛星かミサイルかという正確さはこの際不要なのである。

そして、訂正情報のほうでは、「誤探知」である。
いいですか、ゴタンチですよ、ゴタンチ

なんでこんなに聞き取りにくく誤解しやすい語彙をあえて使うのか。聞いてすぐ、わかりますかこれ?
ここでは、一度出してしまった情報を、早急に確実に取り消すことが第一条件なのである。
情報は・・・あやまりでした」や、せいぜい「誤報でした」とすべきだろう。少なくとも「ゴタンチ」よりもよほどましだ。
探知上のミスであろうが伝達方法のミスであろうが、そんなことはここでは関係ない。ミスの原因を伝えるのが目的ではないのだ。まずミスであったと伝えたうえで、必要であれば、想定されるミスの原因を、簡潔に最後に付け加えれば済むことだ。

テレビのアナウンサーも、「発射情報は誤探知、あやまった探知であったと発表されました・・・」という言い換えを何度もしていて聞き苦しかった。しかし、これはアナウンサーの責任ではなく、元々の情報の出し手が悪い。

なんというか、悪い役人言葉(言葉表現ではなくて文字表現を選ぶ頭の悪さ)、そしてその背景となっている役人意識(表現の正確さにこだわり、こだわり抜いた挙げ句に変な表現を使って、しかもそれに気づかずに平然としている無神経さ)を見るようで、北朝鮮のミサイル問題よりも暗澹としてしまった
ミサイル発射は延期になったようだが、明日以降の対応、迎撃ミサイルの当たり外れよりも、正しい情報の出し方には注視したい。

というわけで、なんかどーでもいいけど、今日の一枚は朝鮮人民軍の帽章
これも時代によっていろんなバリエーションがあるのだが、これはわりと造形も七宝もしっかりしているタイプ。