徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 体力章(上級、中級、初級)

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以前紹介したことがある体力章。状態がまともな上級章がやっと入手できたので、3つまとめて改めて取り上げる。左から、初級、中級、上級である。
初級は銅色、中級は銀色、上級はさらに羽のような飾りがつく。画像でもわかるように、大きさも少しずつ大きくなっている。

昭和14年、厚生省は国民の体力向上を図るため、徴兵適齢期の15~25歳の男子を対象として、体力章検定を制定。測定種目は、短距離走長距離走走り幅跳び、手投げ弾投げ、運搬、懸垂の6種。規定の全基準をクリアするとバッジがもらえたのである。

男子の検定基準は次のとおり。

  上級 中級 初級


100m疾走    14秒  15秒  16秒
2000m走   7分30秒  8分 9分
走幅跳  4m80cm 4m50cm   4m
榴弾投   45m 40m 35m
運搬   60kg/-15秒 50kg/-15秒 40kg/-15秒
(50m/60㎏)
懸垂      12回    9回     5回



この基準、どうだろうか。自分が果たして100m何秒で走れるかわからないくらいなので、どこまでクリアできるかまったく不明だ。アマチュア陸上選手ならなんとかなるレベルじゃないかと思うがどうだろう。
運搬はつらそうだな。40~60kgの荷物を持って(どんな荷物か不明)、50mを15秒以内に走り切らねばならない。60kgなんて持つすらできないんじゃないか。
榴弾投げも厳しい。500gくらい?だとすると、投げただけで方がおかしくなりそう。

デカスロンではないが、この6種目すべてに合格しないといけないというところが、ハードルが高い。
上級体力章の持ち主、すごかったなあと素直に思う。