銀製の小さな国章バッジだが、細部までよくできていてよい出来である。
スペインの国章だが、これはファシスト時代フランコ独裁政権下の国章で、現在は全然違うので要注意。
後のワシは「聖ヨハネのワシ」で、後のリボンには「偉大な自由」。ワシが持つ盾はカスティリャ(城)、レオン(ライオン)、アラゴン(赤と黄の筋)、ナバラ(鎖)とグラナダ(ザクロ)の5王国の紋章を組み合わせたもの。盾の両脇の柱は、ジブラルタルとレオナ岬の「ヘラクレスの柱」を表し、巻き付けられたリボンには、「さらに彼方に」とある。
ワシの下に小さく描かれているのが、右に5本の矢の束、左にくびき。矢束はイサベル家、くびきはフェルナンド家の紋章だそうです。
なんだかスペインの歴史を盛り込んだ紋章という感じです。
特にこの矢束とくびきのデザインは、ファシスト政党「ファランヘ党」の党章となっていきます。
ファランヘ党のほうの紹介はのちほどまた。